研究課題/領域番号 |
19591958
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
伊藤 健 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (50251286)
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研究分担者 |
岩崎 真一 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (10359606)
千原 康裕 東京大学, 医学部・附属病院, 助教 (20401060)
佐原 資謹 国立精神神経センター, 神経研究所・診断研究部, 研究員 (40206008)
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連携研究者 |
佐原 資謹 鶴見大学, 歯学部, 准教授 (40206008)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2008年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2007年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 細胞・組織 / シグナル伝達 / 神経科学 / 生理学 / 脳・神経 |
研究概要 |
ラット前庭神経節細胞の細胞体にその末梢受容器(耳石器・半規管膨大部)を付着した標本を作成し、細胞生理学的実験を行う手法を確立した。培養方法としては、Leibovitz's L-15を使用した短時間(< 5hr)培養が最適であることが分かった。 生理学的実験 : 末梢前庭器-前庭神経細胞体を一体とする標本において、神経のパッチクランプ記録を行うことが可能となった。脱分極刺激(電流注入)による神経発火パターンを記録したところ、主にphasic typeの発火であり、今のところ単離・培養したものと大きな違いが無い結果となっている。同様の標本において前庭神経節細胞をパッチクランプして性質を調べた上でピペット内に予め入れておいたビオチンにより逆向性染色を行う実験は、パッチクランプの成功率が不十分で、また実験中に細胞が死んだりパッチが外れてしまうトラブルが多いことから未だ信頼に足る結果が得られていない。 免疫組織学的・分子生物学的実験 : 末梢前庭器-前庭神経細胞体を一体とする標本において、神経細胞の性質等を検索した後に細胞質を電極内に吸引し、Single Cell RT-PCRを行う実験は成功率が低く、その原因は単離細胞と異なり内容の吸引が難しいことであると分かった。未だ信頼性の高いデータとはなっていない。前庭神経節の興奮性の調節に関与すると分かったイオンチャネルやリガンド受容体の免疫染色については、試薬を購入して実験を開始したばかりの段階である。本研究のここまでの成果を踏まえて、今後も研究を継続する予定である。
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