研究課題
基盤研究(C)
言語修得期前に両側聾となった小児に対し人工内耳埋め込み術が行われており、当院においても多数の手術が施行されている。人工内耳は手術手技だけではなく、電気刺激強度の調節(フィッティング)を含めた術後のフォローアップが非常に重要となっており、当科でも熟練した言語聴覚師らが診療に当たっている。一方、近年人工内耳手術が低年齢化する傾向にあり、人工内耳による音刺激時に実際に音が聞こえているかの評価が難しい症例が増え、客観的な聴覚検査方法の確立が求められている。今回我々は、人工内耳を通じて音を聴いた際の大脳聴覚野の脳活動をNIRS(近赤外分光法)を用いて検査することで、小児における客観的な聴覚検査法を確立することを目的とした。言語音による刺激を提示した際、無音状態と比較して側頭葉を中心に脳血流の変化が見られ、人工内耳刺激によって聴覚野が活動することを反映していると考えられた。結果をアジア太平洋国際人工内耳学会にて発表、英文のproceedingが掲載された。
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