研究課題/領域番号 |
19592063
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児外科学
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
出口 英一 京都府立医科大学, 医学研究科, 准教授 (10197824)
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研究分担者 |
木村 修 京都府立医科大学, 医学研究科, 講師 (10315963)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2008年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2007年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 肝胆道疾患 / 胆管上皮 / 発癌 / 小児外科 / 分子遺伝学 |
研究成果の概要 |
小児外科領域における肝胆道疾患のうち胆道閉鎖症、肝内胆管低形成症と劇症肝炎や先天性胆道拡張症の病態を理解し解明するために胆道上皮細胞の発生から変性・再生について細胞生物学的に検討することを目的として研究を行った。その結果、先天性胆道拡張症の臨床例において膵管胆管型の合流形式を示す例では胆管膵管型に比較して胆嚢粘膜の発癌の危険性が高いことを明らかにした。さらに、臨床例において膵液の逆流による胆嚢の粘膜の細胞機能への影響を検討した結果、胆汁酸とトリプシンは異なった作用経路を介して、いずれも細胞増殖亢進に働くことが明らかとなった。一方、胆道系の胎児発生段階から胆道閉鎖症や先天性胆道拡張症を引き起こす原因となる病態についての研究では、胆道閉鎖症の病態発生において、胎児期の胆道系上皮の発生過程の異常を示す“ductal plate malformation”を有する胆道閉鎖の臨床例では、それを有さない場合に比して予後が不良となる結果であった。また、胆道閉鎖症児の下部胆管開存例の膵・胆管合流異常の検討から胆道閉鎖症の病態発生に関しては、合流異常の存在が必ずしも関与しているとはいえないとの結果が得られた。
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