研究課題/領域番号 |
19592171
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態科学系歯学・歯科放射線学
|
研究機関 | 独立行政法人沖縄科学技術研究基盤整備機構 |
研究代表者 |
新道 まゆみ 独立行政法人沖縄科学技術研究基盤整備機構, 神経生物学ユニット, 研究員 (10444796)
|
研究分担者 |
中西 博 九州大学, 大学院歯学研究院, 教授 (20155774)
武 洲 九州大学, 大学院歯学研究院, 研究員 (10420598)
|
研究期間 (年度) |
2007 – 2008
|
研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2008年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2007年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
|
キーワード | 病者行動 / 末梢炎症 / 脳炎症 / 髄膜 / グリア細胞 / サイトカイン / アジュバント関節炎 / 髄膜-グリア / 密着結合タンパク質 / LPS / 歯周病 |
研究概要 |
末梢炎症を誘発した若年ラットの大脳皮質のグリア細胞において抗炎症性サイトカインのIL-10ならびにTGF-β1の発現が認められた。一方、末梢炎症を誘発した中年ラットの大脳皮質では、炎症性サイトカインであるIL-1βの発現が髄膜に加えて脳実質内のグリア細胞にも認められた。さらに、末梢炎症を誘発した中年ラットの大脳皮質では髄膜における密着結合タンパク質であるオクルディンならびにZO-1の発現が低下しており、髄膜透過性の増大ならびに血球細胞の脳実質内への浸潤が認められた。初代培養髄膜細胞においてIL-1βならびにPGE_2は各々オクルディンならびにZO-1の発現を有意に低下させた。IL-10ならびにTGF-β1はIL-1βならびにPGE2の作用を抑制した。以上の結果、慢性の末梢炎症に対して髄膜.グリア連関は若齢ではニューロン保護的に、中年では逆にニューロン傷害的に作用することが明らかとなった。このことから特に中高年者では慢性の末梢炎症が深刻な脳炎症を引き起こすことが示唆された。
|