研究課題/領域番号 |
19592338
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
玉谷 哲也 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (30274236)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2008年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2007年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 分子標的薬 / 口腔癌 / VEGF / プロテアソーム阻害剤 |
研究概要 |
本研究は当教室において樹立した口腔扁平上皮癌細胞(BHY、B88、HNt細胞)を用いた。口腔癌細胞の増殖過程におけるVEGFの役割を明らかにし、プロテアソーム阻害剤bortezomibとVEGFに対する分子標的治療法を開発することを目的とした。VEGFファミリーの中で、血管新生を促進するVEGF-Aとリンパ管新生因子であるVEGF-CとIL-8mRNAの発現を定量した。VEGF-A、VEGF-C、lL-8mRNAの発現はすべての癌細胞に認められ、bortezomibはその発現を抑制した。さらに、放射線照射で誘導された発現も抑制する傾向にあった。ELISA法を用いたVEGF-AとIL-8蛋白の発現も同様の結果を示した。B88細胞をヌードマウスの背部皮下(1×10^6個細胞)に移植し、bortezomib(0.1mg/kg)の静脈内投与による経時的な腫瘍体積を測定した結果、bortezomib投与によって腫瘍体積と腫瘍内血管密度は有意に抑制された。さらに、放射線照射によってVEGF-AとIL-8蛋白の発現は誘導されたが、bortezomib投与は腫瘍内においてそれらの蛋白発現を有意に抑制し、腫瘍増殖も抑制した。すなわち、口腔癌細胞に対して、bortezonlibはVEGFへIL-8蛋白の発現抑制を介し、腫瘍増殖を抑制する可能性が示唆できた。さらに、口腔癌に対するVEGFの阻害剤はbortezomibとの併用することによって、相乗的な腫瘍増殖抑制効果が期待できた。
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