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ヒトナチュラルキラーT細胞を用いた細胞免疫療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19599004
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 血液内科学
研究機関東京大学

研究代表者

高橋 強志  東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (70332608)

研究期間 (年度) 2007 – 2008
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
3,790千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 390千円)
2008年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2007年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード免疫制御学 / ナチュラルキラーT / 血液悪性腫瘍 / 細胞免疫療法 / 抑制性NKレセプター / NKT / T細胞性白血病 / 細胞免疫慮法
研究概要

ヒトナチュラルキラーT(NKT)細胞の血液悪性腫瘍に対する抗腫瘍効果について検討した。NKT細胞は、CD1d分子に拘束され糖脂質を認識するが、CD1d 分子を発現した腫瘍細胞を直接傷害することが我々も含めて報告されている。しかしCD1d 分子を高発現しているB 細胞性腫瘍などに対して直接の細胞傷害活性がみられない場合がある。これに関して、腫瘍細胞によるNKT 活性化の抑制メカニズムが考えられた。実際、NKT 細胞はCD1d 分子を発現したCEM, MOLT4, Jurkat といったT 細胞性腫瘍株に対しては高い細胞傷害活性を示すが、同様にCD1d 分子を高発現している、RAMOS, IM9, BALL1 などのB 細胞性腫瘍株に対しては細胞傷害活性が認められない。これに対し、NKT 細胞が発現している可能性がある抑制性のNKレセプターを介した抑制の可能性があるか否かを検討した。Va24+/Vb11+TCR を持ったNKT 細胞においては、抑制性NK レセプターであるNKG2A の発現が確認された。またそのリガンドであるHLA-E 分子の発現を調べると、細胞傷害活性がみられる細胞株のいずれもHLA-E 分子を発現しておらず、またB 細胞性腫瘍株を中心とする CD1d 分子の発現がみられるが細胞傷害活性がみられない腫瘍株においては、HLA-E 分子を発現していることが確認された。このことより、腫瘍細胞株に発現するHLA-E 分子は、NKT 細胞の発現するNKG2A などの抑制性NK レセプターと相互作用し、NKT の活性化を抑制し、抗腫瘍作用からエスケープしている可能性が示唆された。今後、より解析を進め、抑制性NK レセプターに対するシグナルを阻害する等により、より効率よくNKT 細胞による癌免疫療法を発展させたいと考える。

報告書

(3件)
  • 2008 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2007 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Natural killer T cells and innate immune B cells from lupus prone NZB/W mice interact to generate IgM and IgG autoantibodies.2008

    • 著者名/発表者名
      T Takahashi and S Strober.
    • 雑誌名

      European Journal of Immunology 38

      ページ: 156-165

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり

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公開日: 2007-04-01   更新日: 2016-04-21  

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