研究概要 |
本研究は,法整備支援(legal assistance)の手法による国際協力が,国家秩序の構築を介して,平和的な国際社会秩序の形成にどのように寄与しうるか,それによって形成されうる国際社会秩序の内容がどのようなものとなりうるかについて,国際機関・政府・NGOを中心主体とする実際の法整備支援活動を分析しながら考察した。そのプロセスを題材にして,制度改革と社会発展との関係に関する体系的理論の枠組みを試論的に提示し,国家における良い統治の構築が,地球的統治としての国際秩序の基盤になるという観点から,法整備支援の戦略的活用の意義を検証した。
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