研究課題/領域番号 |
19650044
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
知覚情報処理・知能ロボティクス
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研究機関 | 豊橋技術科学大学 |
研究代表者 |
岡田 美智男 豊橋技術科学大学, 工学部, 教授 (50374096)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2009年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2008年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 社会的ロボット / 発達障害児 / 療育支援 / ソーシャルメディエータ / 弱さの力 / 共同性 / 最近接発達領域 / 関係論 / 広汎性発達障害 / コミュニケーションロボット / 関係構築 |
研究概要 |
前年度までの研究から、(a)一般にロボットと障害を持つ子どもとの親和性が高いこと、(b)ロボット側のシンプルさ、「弱さ」が子どもの積極的な関与を引き出しやすいこと、(c)「緩やかな共同性」を引き出す関係場のデザインが重要であること、(d)より原初的なインタラクションが望まれることなどの知見を得た。 これらを受けて、モノ的な性質とソーシャルな性質を併せ持つ、ソーシャルメディエータとして機能するインタラクティブメディアやソーシャルなロボットの開発を進めた。具体的には、(1)トウフのような、社会的な刺激(視線や志向性)のやや弱いロボット、(2)テーブル上で子どもたちとノック音だけで関わるようなコーヒーポット、お皿、ランプの形をしたクリーチャ、(3)Sociable Spotligbtと呼ぶ、社会的相互行為の場に参与するクリーチャ、(4)みかんの形状をもつソーシャルメディエータとしてのロボット、など。 また、並ぶ関係やアシストを引き出す場など、多様な社会的文脈を構成しながら、その関係場のデザインに関する検討を進めた。 主な外部発表として、(1)「モノ」と「ヒト」との中間的な存在としてのロボットの位置付け・役割について、『モノ学の冒険』(創元社,2009)の一部に整理した。(2)トウフのようなSociable PCの社会的帰属傾向について、電子情報通信学会論文誌に掲載した。(3)人とロボットとの多様なインタラクションデザインについて、『ロボット情報学ハンドブック』の一部に整理した。(4)その他に国際会議3件、国内シンポジウム等に発表した。
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