研究課題/領域番号 |
19650047
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
感性情報学・ソフトコンピューティング
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
石井 宏一 秋田大学, 教育文化学部, 准教授 (80325894)
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研究分担者 |
三ツ井 秀樹 玉川大学, 芸術学部, 教授 (80157544)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2008年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2007年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 解析・評価 / 感性情報学 / ソフトコンピューティング / モデル化 / 動的形体 / 形体情報 / 非線形力学系 |
研究概要 |
本研究は、デザイン表現に関する視座から情報表現対象の把握方法の開発を目指すものである。特に近年CG技術の発達等により多用されるようになった「動的要因に基づき経時的に変化する形体(動的形体)」の内在情報の発見・把握、及び記述の方法の開発を目指している。本年度は、(a)動的形体情報の「発見・把握」の方法の確立(b)動的形体の数理モデル化方法の確立(c)数理モデル化により規定された動的形体領域の体系化、という観点から次の2つの課題を設定し、研究を行った。 1) ペンジュラム・パターンに基づく数理モデル化の実際の表現への適用 : ペンジュラム・パターンの数理モデルを、実際の視覚表現へ展開するための適用実験を行い、感性表現における形体把握の手法として非線形力学系・常微分方程式による記述の有効性の確認を試みた。その結果、ペンジュラム・パターンの生成則は、造形一般における「構成原理」として位置づけが可能であること、また非線形力学系・常微分方程式による形状生成則の言語化の可能性が存在し、感性表現展開上の情報把握の手法として有効、などの知見を得た。 2) 非線形力学系に基づく形体の数理モデルの体系化及び精緻化 : 非線形力学系に基づく常微分方程式で記述された数理モデル、及びそれによって生成される「動的形体」の体系化を図り、その精緻化を試みた。前項1と同様、ペンジュラム・パターンを題材に、その数理モデル化及び数値解析をもとに試行した結果、動的形体の形状遷移の状態によって体系化の視点形成が可能であること、またそれを起因に従来の構成学領域における形体分類概念の再評価の必要性が存在すること、などの知見を得た。
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