研究課題/領域番号 |
19650061
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
認知科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
佐藤 隆夫 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (60272449)
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研究分担者 |
長谷川 寿一 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (30172894)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2009年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2008年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2007年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | アジアゾウ / 動物心理学 / 認知 / 視力 / 数の概念 |
研究概要 |
1.アジアゾウの相対的数量判断能力について~長鼻類内の種間比較~ 昨年までの実験結果の分析を進めた結果、アジアゾウの相対的数量判断成績が霊長類を含む他種に比べて優れていることが示された。そこで、こうした成績が長鼻類全般に共通のものかどうかをアジアゾウと、アジアゾウから約800万年前に分岐したとされるアフリカサバンナゾウおよびマルミミゾウを対象とした実験を実施した。その結果、相対的数量判断課題において特異な成績傾向を示すのは、長鼻類の中でもアジアゾウだけである可能性を示唆する結果が得られた。この研究結果は、国際学術誌へも投稿中である。 2.アジアゾウの音声コミュニケーションについて これまでにアフリカゾウを対象とした野外調査の結果から、アフリカゾウが多様な音声パターンを使ったコミュニケーションを用いていることが報告されているが、アジアゾウでは野外における観察が困難であるという理由から、アジアゾウの音声コミュニケーションを検討した報告はほとんどない。そこで、昨年より熊谷組の協を得て、「音カメラ」を用いてアジアゾウの音声を録音し、その音声パターンを解析する作業を進めてきた。その結果、市原ぞうの国においてアジアゾウが発した低周波音を15パターン録音することに成功した。現在その音声パターンを詳しく解析している。今後、国際学術誌への投稿を目標としている。 3.アウトリーチ活動 研究協力者の入江を中心に、一般公開シンポジウム、新聞等の取材に積極的に応じるなど、アウトリーチ活動にも積極的に取り組んだ。
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