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神経母細胞の不等分裂コントロールによる脳内概日ペースメーカー細胞培養系の確立

研究課題

研究課題/領域番号 19650070
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 生体生命情報学
研究機関九州大学

研究代表者

松本 顕  九州大学, 高等教育開発推進センター, 助教 (40229539)

研究期間 (年度) 2007 – 2008
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2008年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2007年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード概日リズム / ショウジョウバエ / 培養 / 神経母細胞 / 不等分裂
研究概要

ショウジョウバエ神経芽細胞の不等分裂に関与するbrat遺伝子発現のコントロールにより、脳内に存在する概日ペースメーカー細胞からの安定培養株樹立をめざし、4項目の研究を行った。まず、mCD8に対する抗体を使用して、 mCD8を発現transgenic系統の脳内の神経が効率よく分離できるかを試した。氷冷PBS下で20匹の3齢幼虫の中枢神経系を取り出し、コラゲネース□で処理後にさらにディスパーゼ処理を行うことによって、ピペッティングのみによって神経細胞をマイルドに解離することができた。続いて抗mCD8抗体を用いた磁気ビーズ法により7-8割程度の解離神経細胞を分離することができた。これにより、任意の脳内の神経細胞を分離する手法が確立できた。第2段階として、 pdf-gal4:mCD8::GFP系統とbrat RNAi系統の交配により、腫瘍化して無隈分裂可能なペースメーカー細胞の分離を試みた。上記と同様の方法で分離を試みたが、得られた神経細胞は、野生型と比較してサイズが非常に小さく、また形態も不均一であった。腫瘍化との関連が考えられるが、メカニズムの詳細は明らかではない。第3段階として、分離した神経細胞からの発光リズム計測を行った。前年度は細胞が早期に死んでしまい、1振動しか観察できなかったため、本年度は培養液組成・添加物の検討を行った。 Schnider培地にN-2とインシュリンを添加することで、2振動までは観察できるようになったが、3振動目を安定に観察することは稀にしかできなかった。一方、第4項目として、磁気ビーズで分離した脳内神経細胞から安定培養株の樹立も目指した。通常のM3培地では2日ほどで細胞は死滅した。そこで、上記の培地内で培養すると、分離した細胞自体は1週間以上生存したが、細胞分裂は起きず、安定培養株は樹立できなかった。

報告書

(2件)
  • 2008 実績報告書
  • 2007 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] period gene of Bactrocera cucurbitae (Diptera : Tephritidae) among strains with different mating times and sterile insect technique.2008

    • 著者名/発表者名
      Matsumoto A, Ohta Y, Itoh TQ, Sanada-Morimura S, Matsuyama T, Fuohikawa T, Tanimura T, Mivatake T
    • 雑誌名

      Ann. Entomol. Soc. Am. 101

      ページ: 1021-1030

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] RNA interference of the clock gene period disrupts circadian rhythms in the cricket Gryllus bimaculatuS.2008

    • 著者名/発表者名
      Moriyama Y, Sakamoto T, Karpova SG, Matsumoto A, Noji S, Tomioka K
    • 雑誌名

      J Biol Rhythms 23

      ページ: 308-318

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] cwo negatively regulates circadi、an transcription with bHLH-ORANGE family genes.2008

    • 著者名/発表者名
      Itoh TQ, Takahashi K, Ukai-Tadenuma M, Ueda HR, Ueda R, Tanimura T, Matsumoto A
    • 学会等名
      NeuroFly2008
    • 発表場所
      Wurzburg大学(ドイツ)
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] bHLH-ORANGEファミリー遺伝子による時計遺伝子の発現調節2008

    • 著者名/発表者名
      伊藤太一, 高橋邦明, 鵜飼-蓼沼磨貴, 上田泰己, 上田龍, 谷村禎一, 松本顕
    • 学会等名
      第15回時間生物学会学術大会
    • 発表場所
      岡山大学
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] bHLH-ORANGEファミリー遺伝子による時計遺伝子の発現調節2008

    • 著者名/発表者名
      伊藤太一, 高橋邦明, 鵜飼一蓼沼磨貴, 上田泰己, 上田龍, 谷村禎一, 松本顕
    • 学会等名
      第31回日本分子生物学会学術大会
    • 発表場所
      神戸ポートアイランド
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [図書] 時間生物学事典「生物リズムの研究法ショウジョウバエ. 」の項目2008

    • 著者名/発表者名
      松本 顕
    • 出版者
      朝倉書店
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書

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公開日: 2007-04-01   更新日: 2016-04-21  

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