研究課題/領域番号 |
19650077
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経科学一般
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
伊藤 啓 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 准教授 (00311192)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2008年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2007年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 色覚 / 色盲 / バリアフリー / ユニバーサルデザイン / CIE xy 色度図 / 混同線 / シュミレーション / CIE xy色度図 / シミュレーション |
研究概要 |
昨年度に作成を開始した、色盲の人が混同する色を1つの色にまとめて変換することによって、見分けやすい色をチェックするソフトウェアの開発を継続した。もとの色のXYZ値に行列変換を行って新たな色X'Y'Z'を作り、混同しやすい色がほぼ同一の色座標値に変換されるような行列計算式を用意し、パラメーターを系統的に変化させながら、多数の被験者で実験を繰り返すことによって、昨年度作った計算式に比べて適用可能な色範囲を更に向上させた。完成した変換式は学会で発表するとともに、幅広く実用に供するため、グラフイックソフトで非常に大きなシェアを持つアドビ社に変化パラメーターを供与し、10月に発売されたフォトショップCS4、イラストレーターCS4に標準搭載された。 また、このように「見分けにくい色をチェックする」という負の方向でなく、実際にどのように異なる色ならば「見分けやすい」と感じられるのかを調べるため、さまざまな色覚タイプの被験者による色票の選択作業を繰り返し、数千の色票から最終的に20色の、「どのような色覚でも同じように見分けやすい色のセット」を作成した。これによって、見分けやすさを維持するために必要な色差が明らかになった。また完成したセットは日本の塗装分野の色指定の業界標準である日本塗料工業会色票と、印刷デザイン分野の色指定の業界標準であるDICカラーガイドシリーズの中に盛り込まれ、広く実用に供することになった。
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