研究課題/領域番号 |
19650093
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経化学・神経薬理学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
高橋 正身 北里大学, 医学部, 教授 (10318826)
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研究分担者 |
宮岡 等 北里大学, 医学部, 教授 (40209862)
鈴木 映二 国際医療福祉大学, 熱海病院, 教授 (60226496)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2008年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2007年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 拒食 / ストレス / 適応 / SNAP-25 / リン酸化 / CRF / アドレナリン / PKC / グルココルチコイド / 神経ペプチド / 情動異常 / 脂肪代謝 |
研究概要 |
PKCによるリン酸化部位のSer^<187>をAlaに置換したSNAP-25のノックインマウスは、高ストレス環境下で飼育すると強い拒食に陥り、致死に至る。野生型マウスでも最初の数日は摂食量が低下するが、その後回復することから、SNAP-25変異マウスはストレスへの順応能に欠陥があると考えられた。野生型マウスに冷水中で拘束ストレスを加えたところ、大脳皮質や、海馬、扁桃体、視床下部などでSNAP-25のリン酸化が充進することが明らかとなった。さらにアドレナリンを腹腔内に注入してもSNAP-25のリン酸化が亢進することも明らかとなった。次にストレスによる拒食の脳内機序を明らかにするため、摂食抑制に関わることが知られているCRFの濃度を、生後12週齢の野生型およびSNAP-25のノックインマウスの様々な脳内領域でELISA法で測定した。 [table] この結果視床下部ではCRF含量がノックインマウスで40%近く増加していたが、他の部位では有意な上昇は認められないことが明らかとなった。以上のことからストレス時に副腎髄質から放出されるアドレナリンが脳にフィードバック作用し、ストレスへの適応に関与しており、SNAP-25のリン酸化や視床下部でのCRFの発現調節がその過程に関与している可能性が明らかとなった。
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