研究課題/領域番号 |
19650102
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
八神 健一 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (40166476)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2008年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2007年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | パルボウイルス / NS / エピジェネシス / BMPER / ウイルスベクター / ES細胞 |
研究概要 |
パルボウイルスNSおよびEGFPを発現するレトロウイルスベクターをC57BL16マウス由来のES細胞に導入し、EGFPの発現量を指標にNS高発現クローン及び低発現クローンを得た。各細胞クローンについて、in vitro分化誘導により3胚葉への分化能力を比較検討したが、ES細胞の分化誘導は可能であったが、分化の程度を定量的に比較することが困難で再現性のある結果は、現在まで得られいない。一方、NSおよびEGFPを導入したTリンパ腫細胞(C57M(D)cell)では細胞のアポトーシス感受性の低下、細胞増殖性や腫瘍原性の低下が見られ、ES細胞の外胚葉系細胞の分化制御に関わる8MPのアンタゴニストとして作用するbmper遺伝子の制御領域でDNAメチル化が亢進し、それに伴うBMPERの発現抑制が認められた。しかし、bmperのノックダウンによりBMPERの発現を抑制した細胞クローンでは、C57NT(D)よりもアポトーシス感受性、細胞増殖性、腫瘍原性はいずれも亢進していた。 今後、NSを導入したES細胞で、アポトーシス感受性、細胞増殖性、腫瘍原性の亢進の有無を検討するとともに、BMPERの発現とbmper遺伝子DNAのメチル化の状況についても検討し、BMPERを介したBMP下流のSmadあるいはMPKシグナル伝達系へのNSの関与を明らかにし、パルボウイルス感染における病因因子としてのNSの機能を解明したい。
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