研究課題/領域番号 |
19650107
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
河野 憲二 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教授 (50142005)
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研究分担者 |
斉藤 美知子 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助教 (40379558)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2008年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2007年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 移植・再生医療 / 応用動物 / 細胞・組織 / ジフテリア毒素 |
研究概要 |
(1)昨年度に引き続き、eEF2(G717R)cDNAをヒト由来培養細胞にトランスフェクトし、ジフテリア毒素(DT)に対する耐性度を標識アミノ酸の取り込みにより調べた。この方法では、耐性型のeEF2の発現のみに取り込みが依存するため、実際のラベルの取り込み量は低く、また野生型eEF2を発現させた場合を対照としても、その値に大きな差が認められなかった。現在トランスフェクション効率を100%にするため、レンチウィルスベクターを用いることにした。このコンストラクトは現在作製中である。またDT耐性型EF-2のH715M型変異は、ジフテリア毒素の標的アミノ酸であるジフタマイド形成ができない変異を起こしているため、eEF2活性が野生型と変わらなければ、この変異は有用と考えられる。現在この変異型eEF2を作成中である。(2)実際にDT投与によりマウス肝臓にダメージを与え、DT耐性型ヒト肝細胞を移植した場合にどの程度の細胞が移植を受け、時間経過に従いどの程度増殖していくかを、非侵襲的かつ経時的に追跡できる方法の開発は重要である。そこでアクチンプロモーター下にLuciferaseを発現するTgマウスを作製し、この肝細胞を移植しIVIS(in vivo imaging system)を用いて肝細胞生着の様子を観察できるか否か検討した。TRECK-Tg肝炎モデルマウスにDTを腹腔投与し部分的にダメージを与え、Lucを発現している肝細胞を経脾的に移植した。4日目以降から肝臓に移植した細胞を検出することができ、2週、3週と経時的に増加していく像が観察された。今後は発光量と移植細胞数との間の相関を明らかにし、定量的な実験結果を出すことを目指す必要がある。
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