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MEMS技術を用いたオンチップ細胞ネットワーク機能解析デバイスの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19650115
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 医用生体工学・生体材料学
研究機関豊橋技術科学大学

研究代表者

柴田 隆行  豊橋技術科学大学, 工学部, 教授 (10235575)

研究分担者 岸田 晶夫  東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 教授 (60224929)
川島 貴宏  豊橋技術科学大学, 工学部, 助教 (50378270)
研究期間 (年度) 2007 – 2008
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2008年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2007年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード細胞パターニング / 細胞マニピュレーション / 細胞機能解析 / MEMS / BioMEMS / マイクロマシニング / ナノバイオテクノロジー
研究概要

本研究では,MEMS技術によって,単一細胞の機能解析や3次元空間に人為的に配置制御した複数の細胞郡の相互作用を解析するためのツールとして"オンチップ細胞ネットワーク機能解析デバイス"の開発を行うことを目的として実施した.得られた成果をまとめると以下のとおりである.
1. マイクロ空間細胞配列デバイスの開発
1) 厚膜ネガ型フォトレジスト(SU-8)のドライフィルム(膜厚25m)を用いることで,直径5〜10μm程度の垂直性(下面直径/上面直径=0.86)の高いピラー構造を作製し,細胞を任意の空間に配列するためのデバイスを開発した.また,疎水性であるSU-8に対してO_2プラズマによる親水化処理(接触角:10°以下)を行うことで,細胞を模擬したポリマー微粒子(粒径11μm)の捕獲性能が大幅に向上することを示した.
2) 親水化処理を施したデバイスへの微粒子配列実験を行い,滴下する懸濁液の全量と微粒子の濃度の影響を定量的に明らかにした.最適条件下では,約75%の捕獲率を実現した.
2. 細胞ネットワーク機能解析
1) 作製したデバイスを用いて,HeLa細胞(ヒト由来癌細胞)の播種を行った結果,実際の細胞においてもピラーアレイ構造内に捕獲が可能であることを示した.細胞を模擬したポリマー微粒子の捕獲実験と同様に滴下する細胞懸濁液の量と濃度が細胞の捕獲率に影響を与えることを定量的に明らかにした.
2) 細胞ネットワーク機能の解析を目的とし,作製したデバイスを用いたHeLa細胞の培養実験を行った.48時間培養(37℃, 5%CO_2)後に,トリパンブルー染色によって生死判別を行った結果,HeLa細胞は単独で存在した場合でも生存可能であることがわかった.しかし,複数の細胞が接着した状態で存在した場合の方が,細胞の伸展が起こり易いことも明らかとなった.
以上の結果から,本デバイスが細胞ネットワーク機能解析のための有力なツールとなり得ることを示した.

報告書

(2件)
  • 2008 実績報告書
  • 2007 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (5件)

  • [雑誌論文] Characterization of Micro fabricated Devices for Cellular Network Analysis2008

    • 著者名/発表者名
      T. Kawashima, T. Shibata
    • 雑誌名

      Proc. the 9th Japan-Korea Joint Workshop on Advanced Semiconductor Processes and Equipments

      ページ: 178-181

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [雑誌論文] Development of microdevice for functional analysis of cellular network2008

    • 著者名/発表者名
      加藤 統久, 柴田 隆行, 酒井 貴浩, 山中 信司, 川島 貴弘
    • 雑誌名

      Proc.the First Symposium on Frontiers of IntelligentSensing(FIS2008 Toyohashi)

      ページ: 24-27

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [雑誌論文] オンチップ細胞操作・機能解析システムのためのMEMSデバイスの開発2007

    • 著者名/発表者名
      加藤 統久, 柴田 隆行, 酒井 貴浩, 山中 信司, 川島 貴弘
    • 雑誌名

      電気学会研究会資料(リニアドライブ研究会) LD-07-32-49

      ページ: 89-92

    • NAID

      10019760186

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] 細胞ネットワーク機能解析のためのマイクロ空間細胞配列デバイスの開発-細胞配列の可能性の検討-2008

    • 著者名/発表者名
      新町拓也, 岡田隆志, Siti Intan Suraya, 川島貴弘, 柴田隆行, ほか
    • 学会等名
      日本機械学会第7回生産加工・工作機械部門講演会
    • 発表場所
      岐阜
    • 年月日
      2008-11-21
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] Fabrication of Spatial Cell Patterning Device for Cellular Network Analysis2008

    • 著者名/発表者名
      T. Kawashima, T. Shinmachi, T. Shibata, et al.
    • 学会等名
      The 34th International Conference on Mico and Nano Engineeing 2008(MNE 2008)
    • 発表場所
      Athens, Greece
    • 年月日
      2008-09-17
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] セルパターニングのための細胞操作用マイクロマニピュレータアレイの開発(第1報)-吸盤型マイクロニードルの作製-2008

    • 著者名/発表者名
      山中 信司, 柴田 隆行, 川島 貴弘, 峯田 貴, 牧野 英司
    • 学会等名
      2008年度精密工学会春季大会
    • 発表場所
      川崎
    • 年月日
      2008-03-17
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] 細胞機能御のための圧翻動型マイク細胞培養チプの開発2008

    • 著者名/発表者名
      脇坂 健司, 松澤 勇太, 柴田 隆行, 川島 貴弘, 増澤 徹, 岸田 晶夫
    • 学会等名
      日本機械学会東海支部第57期講演会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      2008-03-11
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] 細胞ネットワーク機能解析のためのマイクロ空間細胞配列チップの開発-細胞を模擬iした微粒子の配列実験-2007

    • 著者名/発表者名
      川島 貴弘, 新町 拓也, 柴田 隆行, 峯田 貴, 牧野 英司
    • 学会等名
      2008年度精密工学会春季大会
    • 発表場所
      川崎
    • 年月日
      2007-03-17
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2007-04-01   更新日: 2016-04-21  

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