研究課題/領域番号 |
19650150
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
市江 雅芳 東北大学, 未来科学技術共同研究センター, 教授 (20193427)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2008年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2007年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 病心の音環境 / バイノーラル録音 / ダミーヘッド / 病院の音環境 |
研究概要 |
現代の病院は、機能性が重視された結果、住環境としての配慮がほとんどなされていない。特に、集中治療室(ICU)、救急救命室(ER)などにおいては、重症患者は各種モニター機器を装着され、それらが発するアラーム音の渦の中で、ストレスの多い日々を過ごしている。また、医師や看護師が処置を行う際、器具の発する金属音が、患者に不快な音刺激を与えている。しかしながら、これらの騒音による音環境が、患者に与える影響については、ほとんど研究が行われていない。 本研究は、人体を模したダミーヘッドを用いたバイノーラル録音という手法によって病院の音環境を録音し、病院外の研究室に病室の音環境を再現する。この再現実験を、健常被験者を対象に行うことで、病院の音環境が患者に与える影響を明らかにし、その対策について提言を行うものである。 昨年度、輸入業者の発注の関係でダミーヘッドの納品が大幅に遅れたため、平成20年度は、まず実験環境を整えることから始めた。 本研究は、音環境の再現性を保証できないと実験結果が意味をなさない。そこで、実際にダミーヘッドで録音した音を、ヘッドフォンを通して再度ダミーヘッドで録音し、最初の録音と、再現音の録音との周波数特性がほぼ一致するよう、音圧やイコライザー特性などを調整した。 しかし、予算の関係でダミーヘッドと同じ会社の録音&分析機器を購入できなかったため、この操作に難航し、結果、再現性を確認するだけで研究期間が終了してしまった。 研究期間は終了したが、次年度以降、これをベースに研究を進める予定である。
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