研究課題/領域番号 |
19650151
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
小倉 隆英 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (10312688)
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研究分担者 |
半田 康延 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00111790)
関 和則 東北大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (20206618)
中川 晴夫 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (80333574)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2008年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2007年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 仙骨部電気刺激 / 前立腺肥大 / 前立腺部平滑筋 / ニューロモジュレーション / 膀胱容量 / αプロッカー / ニューロモジューレーション / αブロッカー |
研究概要 |
平成19年度までの研究結果をふまえ、泌尿器科にて前立腺肥大症と確定診断され排尿障害症状を有している患者を対象として研究を行った。 平成19年度同様、MRI, cine MRI, 超音波ドップラー(既有設備品)を用いて、前立腺の形態・動態・循環に関する刺激群、無刺激群の群間比較を行った。刺激群については、電気刺激装置を被験者に貸し出し、自宅において定期的にssESを行っていただき、ssESの前立腺肥大に対する長期的効果を検討した。その際、排尿日誌やなどにより、ssESが排尿障害不定愁訴に対して客観的にどのような作用を及ぼすかなどについても同時に検討した。 さらに、泌尿器科外来にてα遮断薬とssESのクロスマッチを行い、ssES対薬剤療法の有効性判定を予定した。 平成19年度までの研究では、ssESにより前立腺部尿道径が拡張することがわかっていたが、同時に一定以上の残尿によるものと考えられる膀胱拡張も生じていた。しかし、本年度の研究結果においては、膀胱拡張に伴う蓄尿反射が起こらない状態、すなわち残尿のほぼない状態であっても、ssESは膀胱容量に依存せず有意に前立腺部尿道径を拡張する作用があることが確かめられた。 また、α1A遮断薬服用により前立腺部尿道径は有意に拡張するが、ssES後の前立腺部尿道はα1A遮断薬服用後と同等の前立腺部尿道拡張を示した。このことよりssESはα1A遮断薬と類似の作用機序を有する可能性が示唆された。
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