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エッジワークとしての武道の稽古法に関する社会現象学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19650171
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 スポーツ科学
研究機関宮崎大学

研究代表者

根上 優  宮崎大学, 教育文化学部, 教授 (80108430)

研究期間 (年度) 2007 – 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2009年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2008年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードスポーツ社会学 / 武道学 / 社会学 / 文化人類学 / エッジワーク / 剣道立切試合 / 伝統的稽古法 / リスク
研究概要

本研究の目的は、現在、北関東から東北地方一帯にかけて実施されている「剣道3時間立切試合」に関する経験者・関係者への聞き取り調査と参与観察、および文献資料の収集を通して社会学と文化人類学の視点から「エッジワーク」(edgework)すなわち「自らリスクを冒す行動」(voluntary risk taking)としての武道の伝統的稽古法の持つ社会現象学的意味を明らかにすることであった。
本研究は拙著『隻流館の挑戦-柔道勝負合わせ千本の試練』(平成15年)において構築した理論に基づいて、そうした過酷な稽古法を現代においてなお遺している武道の世界では死やケガ、痛みといった現代の社会と文化の中では決して意味を持たないものが、文化的にも社会的にも深い意味を持つものとして自然的態度で受け入れられ、そこに人生の意義ですら認めようとしていることに着目し、人はなぜ、そうした過酷な試練に自ら挑戦しようとするのか、また、そこに何を発見しようとしているのか、を問い、「人間の不思議さ」を明らかにしようとするものであった。研究の途上で「エッジワーク」という視点の珍しさも伝わってか、新聞メディアおよび中・高等学校などの予想しない方面からの講演・執筆等の依頼があり、エッジワーク研究の可能性を予期させる出来事であった。
平成21年度は本研究の最終年度に当たり、過去2年間に蓄積したデータ・資料に基づいて理論の修正と再構築の作業に従事するとともに、本研究の問題の広がりの大きさに気付き、何度も補充調査を実施した。本研究が萌芽研究であるように「剣道3時間立切試合・稽古」という未踏の荒野に未だ誰もその研究の意義に気付いていないため、参考資料・学術文献等もなく、理論構築とデータ・資料の収集は難航をきわめたが、今後の原著論文作成の足掛かりができたと考えられる。

報告書

(3件)
  • 2009 実績報告書
  • 2008 実績報告書
  • 2007 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 武道の伝統的稽古法と儀礼化した暴力-剣道3時間立切試合2009

    • 著者名/発表者名
      根上優
    • 雑誌名

      現代スポーツ評論 21

      ページ: 107-113

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] エッジワークとしての武道の稽古法とその試練-剣道3時間立切試合に関する社会現象学的研究-2009

    • 著者名/発表者名
      根上優
    • 学会等名
      九州体育・スポーツ学会第58回大会
    • 発表場所
      崇城大学(熊本市)
    • 年月日
      2009-09-05
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] 「スポーツとリスク〜人間学的考察へ〜」(シンポジスト)2008

    • 著者名/発表者名
      根上 優
    • 学会等名
      「九州体育・スポーツ学会57回大会」専門分科会シンポジウム
    • 発表場所
      久留米大学
    • 年月日
      2008-09-01
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [図書] 『生き延びること』-生命の教養学V2009

    • 著者名/発表者名
      根上優
    • 総ページ数
      253
    • 出版者
      慶応義塾大学出版局
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書

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公開日: 2007-04-01   更新日: 2016-04-21  

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