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食品成分は環境汚染物質の毒性を軽減する機能を有するか

研究課題

研究課題/領域番号 19650210
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 食生活学
研究機関兵庫教育大学

研究代表者

岸田 恵津  兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (70214773)

研究分担者 増澤 康男  兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (30119622)
研究期間 (年度) 2007 – 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2009年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2008年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2007年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードメチル水銀 / 脂肪酸 / ドコサヘキサエン酸 / 細胞死
研究概要

環境汚染物質などの毒性を有する化合物による神経細胞死に対して,ドコサヘキサエン酸(DHA)がどのような効果を示すのかを調べた。21年度は,メチル水銀に加えて,種々の抗ガン剤などの薬剤による細胞毒性に対するDHAの効果についても検討した。
1.神経系培養細胞にはPC12を用い,メチル水銀で誘導される細胞死に対するDHAの影響を調べた。DHAをアルブミンと結合させて培地に添加して細胞膜にDHAを取り込ませた後,メチル水銀で細胞死を誘導した。6時間後に,テトラゾリウム塩WST-8を利用したCell counting Kit-8(CCK-8)で生存状況を判定した。血清存在下でメチル水銀を投与すると,予めDHAを取りこませた場合に,細胞死は促進された。一方,無血清下では,DHAを取りこませた場合に,メチル水銀による細胞死を抑制する傾向が見られたが,これらの違いについては,さらなる検討が必要である。
2.1と同様にDHAを細胞膜に取りこませた後,無血清下でH-7,シトシンアラビノシド,ダウノルビシンを添加して細胞死を誘導した。DHAを予め取りこませた場合,H-7による細胞死は抑制された。一方,シトシンアラビノシドによる細胞死に対しては抑制効果がなく,また,ダウノルビシンによる細胞死はDHA添加細胞において,むしろ促進された。
これらのことから,PC12細胞にDHAを取りこませて各種薬剤を投与すると,薬剤の種類や濃度によって細胞毒性に及ぼすDHAの効果は異なることが示唆された。また,薬剤によって細胞死を誘導するメカニズムが異なることがわかったので,細胞死モードを明らかにし,他の評価方法も用いてDHAの効果を明確にしなければならない。

報告書

(3件)
  • 2009 実績報告書
  • 2008 実績報告書
  • 2007 実績報告書

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公開日: 2007-04-01   更新日: 2016-04-21  

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