研究概要 |
1.免許更新制に対応した理科教師のキャリア開発モデルの体系化・精緻化 平成19年度に引き続き,文献調査を継続し,また,前年度の予備的評価の結果を分析し,免許更新制に対応したキャリア開発のモデルを精緻化した.平成20年度においては,とりわけ,教師の学習を支援する「教育的カリキュラム資料」という理論的アイデアに着目して,文献調査およびキャリア開発のモデルの精緻化を進めた. 2.免許更新制に対応した理科教師のキャリア開発モデルの運用 1で精緻化した免許更新制に対応したキャリア開発モデルについて,教師の資質能力評価における利用可能性を検討するために,モデルに基づいた評価項目リストを考案し,教員志望の大学生を対象にして,理科教師のキャリア開発の実態を調査した.評価結果をフィードバックしモデルの適用範囲と課題を整理した. 3.研究成果の学会における公表及び公開 日本理科教育学会(SJST)第58回全国大会(福井大学)において,研究代表者がオーガナイザーとなり,自主課題研究「教師教育研究のフロントライン」を企画した.その課題研究において「理科を教えることに関する学び方の学習」というタイトルで研究成果を公表し,理科教育研究者,現職理科教員,理科教員を志望する大学生・大学院生などからのフィードバックを得た. また,本年度の研究成果の一部を『宮崎大学教育文化学部紀要(教育科学)』の学術論文として公表した.
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