研究課題/領域番号 |
19650238
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
杉本 久美子 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (10133109)
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研究分担者 |
遠藤 圭子 東京医科歯科大学, 歯学部, 准教授 (70270915)
吉田 直美 東京医科歯科大学, 歯学部・口腔保健学科, 講師 (50282760)
近藤 圭子 東京医科歯科大学, 歯学部, 講師 (20282759)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2009年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2008年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2007年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | PBLテュートリアル教育 / 卒業生アンケート / PBLテュートリアル試験 / 歯科衛生士養成機関 / 学生の能力評価 / 学生アンケート / 先輩テューター / 卒業時調査 / 歯科衛生士教育 / PBLテュートリアル / 学生評価 / 学生テューター |
研究概要 |
社会に出た卒業生がPBLテュートリアル(以下PBL)教育をどのように捉えているかは本教育への重要な評価となる。そこで、卒後1年を経た卒業生を対象にアンケートを実施した。当該卒業生が2年在学中の評価と比較すると、本授業を通して積極的に発言できるようになったと肯定的に回答した者が大きく増加した。特に、本授業を継続した方がよいと回答した者は82.3%とほとんどを占め、卒後その必要性をより強く感じたと考えられる。その一方で、テューターの対応については、評価がさらに低下していた。不適切な対応に困った印象が強く残っていた等の要因が考えられ、テューターの質向上への課題が再確認された。また、従来と同様に科目客観試験とPBL面接試験の成績間の関連について検討した結果、「生活習慣と疾患」では、PBL成績との間のPersonの相関係数が0.492(p<0.05)となり関連が認められたのに対し、「口腔健康科学」では認められなかった。「生活習慣と疾患」の試験内容がシナリオと対応していたためと考えられ、PBL授業に積極的に取り組んだ学生は自己学習意欲が高く、客観試験でも高い成績につながったと推測される。さらに、今年度は、歯科衛生士養成の大学および専門学校等を対象に、PBL教育の認識と実施状況について調査を行った。PBL教育の利点については、「問題発見・解決能力が育成できる」が全校で選択され、次いで「自学自習の習慣づけができる」が高い選択率であり、本教育への理解が拡がっている状況がみられた。実施については、大学では、6校中5校で実施されていたが、短期大学・専門学校では全く実施されていなかった。実施できない要因として、テューター確保が難しい、シナリオ作成が難しい等が挙げられた。歯科衛生士教育への本教育の普及にあたっては、実施方法の工夫やシナリオ作成法等について、実施大学からの情報発信が重要と考えられる。
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