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子供達に癒しと倫理観をもたらす教育施設のエコロジカルランドスケープの有効性

研究課題

研究課題/領域番号 19650243
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 教育工学
研究機関東北文化学園大学

研究代表者

増田 豊文  東北文化学園大学, 科学技術学部, 准教授 (30316450)

研究期間 (年度) 2007 – 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2009年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2008年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2007年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワードエコロジカルランドスケープ / ビオトープ / 教育施設 / 外構計画 / 自然化 / 倫理観 / 子供 / 屋外遊び
研究概要

研究期間の最終年度となる平成21年度においては、仙台市内の小学校123校の中から、ビオトープを所有する小学校と所有しない小学校、学校周辺に自然環境のない仙台駅周辺の小学校と比較的自然の残る郊外の小学校という二つのカテゴリーから7校を選出して、アンケート調査を実施した。その目的は、異なる自然環境条件の小学校における各児童の自然体験の実態を把握し、その経験が児童の倫理観の育成にどの様な影響を及ぼすのかを検証することであった。その根拠となったものは、平成10年に実施された文部科学省の子供の体験活動等に関するアンケート調査報告の「自然体験が豊富な子供ほど、道徳観・正義感が充実」という結果によるものである。住環境の都市化が進む状況下、子供達の自然体験の機会を増やすには、学校生活の場となる教育施設の屋外環境のあり方を、自然化という形で見直す必要がある。今回実施したアンケートは、7校の1年生から6年生までの全学年を対象としたため、合計で4394人となった。また、アンケート調査には児童の倫理観を問う内容が含まれていたため、仙台市教育委員会に研究の意義と内容を理解してもらい、教育委員会を通して対象校の校長に調査協力依頼をするという方法をとった。アンケートの分析結果の主な内容を、以下に示す。
小学校の立地条件における子供達の自然体験の差は大きくは見られなかったが、全体的に自然観察や里山遊びが好きな子供ほど、人に優しくしたり悪いことを注意したりする傾向が見られた。特に、ビオトープを有する小学校においては、ビオトープでよく遊びそこに棲息する生き物が好きな子供ほど、同様の傾向が見て取れた。また、低学年になるほどビオトープに興味をもって遊んでおり、平成20年度に実施したビオトープでの児童の行動調査と一致するものであった。これらのことから、教育施設の屋外環境を単なる緑化に留まらず生き物と触れ合う場として自然化することの重要性を、倫理教育の側面から検証できたと考えている。これらの研究成果は研究報告書としてまとめ、協力いただいた学校関係者や関係する学術団体に、今後報告する予定である。

報告書

(3件)
  • 2009 実績報告書
  • 2008 実績報告書
  • 2007 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2007

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 地域で創出!子供達の自然触合い環境「栗生小学校ビオトープ」2009

    • 著者名/発表者名
      増田豊文, 他
    • 学会等名
      日本建築学会大会 シンポジオン2009
    • 発表場所
      東北学院大学
    • 年月日
      2009-08-28
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] 小学校における環境教育のためのエコロジカルランドスケープ〜栗生小学校ビオトープを事例として〜2007

    • 著者名/発表者名
      増田 豊文
    • 学会等名
      日本造園学会東北支部大会
    • 発表場所
      岩手県岩手郡雫石街丸太に地36-1小岩井農場
    • 年月日
      2007-10-27
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2007-04-01   更新日: 2016-04-21  

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