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四国八十八ヶ所霊場遍路道における名水の分布と空間的最適化配置に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19650258
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 地理学
研究機関立正大学 (2008)
日本文理大学 (2007)

研究代表者

河野 忠  立正大学, 地球環境科学部, 教授 (50215191)

研究期間 (年度) 2007 – 2008
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2008年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2007年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード遍路道 / 四国八十八ヶ所 / 弘法水 / 水質 / 名水 / 水場 / お遍路 / 四国八十八ケ所
研究概要

四国八十八ヶ所霊場を巡る遍路道は古来重要な道として栄えてきた。遍路道と湧水の空間的な存在意義は,社会学や民俗学的な観点から研究が行われている。しかし,現在のルートが何故設定されたのかという検討は行われていないので,実用的および自然地理学的な観点から遍路道の存在意義を考え,八十八ヶ所霊場途中にある水場から検討した。お遍路は札所を巡っていく際に,道中の水場で休憩し水を補給して旅を続けなければならない。従って,水場の無い遍路道は次第に廃れていき,水場のある遍路道が開拓されていったと考えることができる。この遍路道途中にある水場の中には弘法大師が杖を突いたら水が出たという「弘法水」の伝説が数多く語り継がれており,四国内だけで100ヶ所以上,全国で1500ヶ所近い存在していることが明らかとなった。四国では札所の寺院に弘法水が存在している場合が多いが,遍路道途中にも相当数の弘法水が存在している。従って,お遍路は途中に水場のあることを重要な条件として遍路道を策定し,そこに弘法大師の偉大な足跡を後世に残すために路傍にあった湧水に,弘法水の伝説を摺り合わせていったと考えられる。遍路道のある四国はほぼ全域が堆積岩地帯であり,そこから湧出する水はミネラル分に乏しいが,弘法水の水質は,一般的な湧水と比較してミネラル分が異常に多く含まれている。遍路道上の湧水とそれ以外の湧水のミネラル分を比較すると,倍近い濃度差が検出された。従って,四国遍路道における水場はお遍路にとって体調維持のために重要なミネラルに富んだ湧水のある道が淘汰され残されたものと考えることができる。

報告書

(2件)
  • 2008 実績報告書
  • 2007 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 四国八十八ケ所遍路道における湧水の水質2008

    • 著者名/発表者名
      河野 忠
    • 学会等名
      日本地理学会
    • 発表場所
      独協大学
    • 年月日
      2008-03-30
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2007-04-01   更新日: 2016-04-21  

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