研究課題/領域番号 |
19651069
|
研究種目 |
挑戦的萌芽研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会システム工学・安全システム
|
研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
杉原 敏夫 長崎大学, 経済学部, 教授 (20196736)
|
研究期間 (年度) |
2007 – 2009
|
研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
|
配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2009年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2008年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
2007年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
|
キーワード | 特別養護老人ホーム / 利用者の満足度 / 介護現場のマネジメント / 職員のモラール / アンケート分析 / データマイニング技法 / 地域セグメント / 設立時期セグメント |
研究概要 |
本研究は今後急速に進むと考えられる高齢化に対して、福祉サービス機関の代表と考えられる「特別養護老人ホーム」について、将来の環境変化を意識した介護現場のマネジメントの評価を試み、今後の方向についての基本的な指針を提供することを目的としたものである。平成20年度においては、前年度に実施された各施設に対するアンケート分析を中心として研究を継続した。アンケート対象の施設は、都市部/周辺部/過疎部/離島部の地域セグメント並びに介護保険導入の前/後の設立時期セグメントの2つの軸において長崎県下の18施設を選定し、各施設の職員と管理者に対し、アンケート実施を行ったものであり、回収率は59.5%であった。 平成21年度においては、分析の第二部として、地域別・設立時期別の職員意識の構造分析及び全体サンプルに亘る自由記述に対してのテキストマイニングによる問題分析を行った。前者については、長崎県内において、都市部と離島部のサンプルを区分し、「モラール」と「サービス」の両面からそれらについての因子分析を行い、都市部と離島部の因子構造の相違を明らかにした。また、「モラール」と「サービス」の双方において各施設の評価に対する各因子の寄与と有意性を検定することにより、因子の重要度の推定を行い、地域別のそれらの相違を検証した。また、上記の一連の操作を「昭和時代」、「介護保険適用後」の2つの時期区分において行い、各時期別における因子構造の相違と施設評価に対する因子の重要度を推定し、それらについての相違を明らかにした。 自由記述欄についてのテキストマイニング処理は全サンプル(127サンプル)について行い、抽出頻度の高い形容詞句を分類することにより、「職場環境」、「仕事の量」、「提供サービスのあり方と質」、「職員の待遇」、「経営・マネジメント」、「職員の社会的立場」の6つの問題領域が明確となり、そらに、名詞句と形容詞句とのコレスポンディンス分析により、各々の位置関係と関連度が明らかになった。これより、複合的な職場の問題実態が解明され、問題解決への視点が明確となった。
|