研究課題/領域番号 |
19651074
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会システム工学・安全システム
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
辻 正二 山口大学, 人文学部, 教授 (10123936)
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研究分担者 |
井上 愼一 山口大学, 時間学研究所, 教授 (10274151)
中村 彰治 山口大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80112051)
原田 規章 山口大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70116747)
松野 浩嗣 山口大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (10181744)
高橋 征仁 山口大学, 人文学部, 准教授 (60260676)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2008年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2007年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 社会的時間 / 生命的時間 / リズム / 速度 / 労働環境 / 不規則性 / 生活時間 / 鬱 |
研究概要 |
現代の社会におけるスピード化が人間の身体のリズムの変調や社会システムの変調の原因どなっているという仮説を解明するために、本研究では、大学生と高齢者がもつ時間意識と健康意識を比較考察した。その結果、幾つかの知見を得ることができた。 (1)現在の速さ意識の質問では、大学生の方が高齢者に比べて「時間がやたらと速く進む」と認知しているが、「10年前と比べたスピードの速さ」感覚でみると、高齢者の方が「速くなった」と認知する度合が高い。そして、将来予測で今後の速さを聞いた設問では、高齢者よりも大学生の方が、今後「ますまる速くなる」と認知する度合が高くなる。つまり、大学生の時間の速さ認知は、現在と未来に向けたレベルでは、速さの認知度が高くなるが、過去との比較でみた速さ認知度では比率が低下するという知見である。 (2)大学生調査で明らかになった時間意識に占める「時間の大切さ」意識の意義は、高齢者においても重要であることが判明した。つまり、時間の大切さ意識が健康意識や生きがい感や生活満足度など生命力の主体要因と正相関しているということである。
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