研究課題/領域番号 |
19651079
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
自然災害科学
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
小島 尚人 東京理科大学, 理工学部・土木工学科, 教授 (00205387)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2008年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2007年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 土砂災害 / リモートセンシング / 情報システム / 逆推定問題 / インターネット / 斜面崩壊誘因 / 斜面崩壊形態 / 空間情報統合分析 |
研究概要 |
平成20年度研究内容:誘因影響分析アルゴリズムの拡張と斜面崩壊誘因広域逆推定システムの構築(1)誘因影響分析アルゴリズムの拡張 平成19年度では、地震に伴って発生した崩壊地(判別基準)を用いて誘因逆推定精度について検討を進めたが、平成20年度では、さらにステップを進め、誘因逆推定問題に関する感度分析を実施した。多くの試行検討を通して、以下の分析アルゴリズムを組み上げ、その有用性を示した。 (1)斜面崩壊形態別の誘因広域逆解推定アルゴリズム (2)素因(衛星データ含む)と逆推定誘因の因果関係分析アルゴリズム (2)斜面崩壊誘因広域逆推定システムの構築(点から面予知を支援するトータルシステムの構築) 誘因逆推定図の情報を活用して、現地計測機器(サクション、土壌水分計、温度計等)を設置する場合の位置選定支援に関する検討を進めるとともに、これらの情報をトレーニングデータ(判別基準)に反映させ、「点」から「面」への誘因逆推定を実施できるトータルシステムの開発に取り組んだ。 上述した誘因影響分析アルゴリズムを効率的に実行できるように、操作性に優れたユーザーインターフェイス(GUI: Graphical User Interface)の設計・開発に労力を要した。「点予測から面予測」へと展開するトータルシステムとして、インターネット環境下で稼働する「斜面崩壊誘因広域逆推定システム」を実現した。さらに、構築したシステムは、斜面崩壊危険箇所評価に関わる各種情報の提供・管理を担い、本研究課題で整備したデータセット(素因、評価図)は言うまでなく、申請者が十数年にわたって進めてきた斜面崩壊危険箇所評価に関わる多くの研究内容、および研究の過程で蓄積されてきたデータセットをインターネット環境下で参照・利用できるようになっている。 (3)システム操作マニュアルの整備と研究成果のとりまとめ 提案システムを実際の事業計画等に適用していくために、平成19年度〜20年度にわたる2ケ年分の研究内容を報告書として取りまとめるとともに、システム操作マニュアルを整備した。
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