研究課題/領域番号 |
19651106
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
ジェンダー
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
猪崎 弥生 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化創成科学研究科, 教授 (00176124)
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研究分担者 |
水村 真由美 (久埜 真由美) お茶の水女子大学, 大学院・人間文化創成科学研究科, 准教授 (60292801)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2008年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2007年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | ジェンダー / 日本舞踊 / 身体表現 / 舞踊動作 / 女らしさ / 男らしさ |
研究概要 |
平成20年度でも19年度と同様に、日本舞踊の表現における「女らしさ」「男らしさ」を、熟練した舞踊家が行う動作そのものの特性と、それを鑑賞した際の印象特性の両面から検討するために、日本舞踊熟練者(名取)男性3名と女性3名に7種類の動きを踊ることを求めた実験を行った。印象評価実験においては、猪崎(2006)による舞踊運動評価尺度の17対語による評定用語を用いて、19年度とは違った舞踊経験のある若年女性29名に女性1名と女形(男性熟練者)1名について上肢と歩行の舞踊動作と喜怒哀楽の手による感情表現の鑑賞に関する質問紙調査を行った。3次元動作解析プログラムを用いた動作分析においては、女性1名と女形(男性熟練者)の上肢と歩行動作に関する分析を行うことができた。 舞踊経験者を鑑賞者にする印象評価実験を通して日本舞踊における女らしさとはどのようなものなのかを検討することを目的とした研究では、第60回舞踊学会大会と原著論文を表現文化研究に投稿した。この学会発表と原著論文では、女形(男性熟練者)の方が女性の動きよりも女性性を強く表現し得ることが示唆され、日本舞踊における女らしさとは、伝統的様式の中で磨かれ、整えられ、高められたものであるということが考えられた。女らしさを示唆する動作特性に関しては、印象評価実験の結果と動作分析で得られた結果を照合しているところである。男らしさの検討においては、これまでの女らしさの考察を踏まえて、印象評価実験のデータ分析を行っているところである。
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