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美術史の脱構築と再構築-新たに誕生する隣接諸学との関連性の中で

研究課題

研究課題/領域番号 19652012
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 美学・美術史
研究機関京都大学

研究代表者

岡田 温司  京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 教授 (50177044)

研究期間 (年度) 2007 – 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2009年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2008年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2007年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード美術史 / ビジュアル・カルチャー / 美学 / イメージ人類学 / イメージ / 芸術学 / 視覚文化研究 / 歴史人類学 / ヴィジュアル・カルチャー / メディア / 生政治
研究概要

1980年代から美術史の周辺に、それと関連する新しい学問分野が次々と誕生し台頭してきた。
ニュー・アートヒストリーは内部の新動向であったとしても、映画研究や写真研究はもとより、ヴィジュアル・カルチャー(スタディーズ)、メディア研究、表象文化論、イメージ人類学などをその主たるものとして挙げることができる。こうした学問的傾向の背景には、一方で、作家論や作品論に重きを置いてきた伝統的な美術史研究への反省が、他方で、さまざまなイメージ・メディアの勃興と流行があると考えられる。こうした状況の中で、美術史はいかに対処すべきか、そもそも美術史は存続しうるのか、もし存続できるとするなら、今後いかにあるべきか、本研究はそういった問題意識のもとに進められてきた。この間、「イメージ」をめぐるさまざまな問題を中心テーマにして、主に美学・美術史・哲学を専門とする若い研究者たちとの研究会を6回開催して、議論を積み重ねてきた。もちろんおいそれと結論の出る問題ではないし、研究・教育の制度等の問題ともリンクしてくる。ただし、こうした研究会や議論を通じて明らかになったのは、各学科間の境界を確定したり、縄張り争いのようなことをすることは、まったく無意味だということである。ある種の領域横断的な美術研究に対して「それは美術史ではない」といった批判がなされることがよくあるが、こうした批判はいまやまったく意味をなさないと言えるだろう。肝要なのは、開かれてあること、対話を拒まないこと、固有性なるものに固執しないこと、であるように思われる。関連領域の勃興の中で美術史が解消するのでなくて、自己を閉ざすことが美術史の解体につながるのである。このことは強調されねばならない。

報告書

(3件)
  • 2009 実績報告書
  • 2008 実績報告書
  • 2007 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて 2009 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件) 図書 (5件)

  • [雑誌論文] アイステーシスの潜勢力2007

    • 著者名/発表者名
      岡田温司
    • 雑誌名

      ラチオ 4

      ページ: 216-250

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [雑誌論文] キリスト教の/への問い2007

    • 著者名/発表者名
      岡田温司
    • 雑誌名

      ラチオ 3

      ページ: 172-199

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] 半透明なるもの2008

    • 著者名/発表者名
      岡田温司
    • 学会等名
      表象文化論学会
    • 発表場所
      東京大学教養学部
    • 年月日
      2008-11-15
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [図書] キリストの身体2009

    • 著者名/発表者名
      岡田温司
    • 総ページ数
      278
    • 出版者
      中央公論
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [図書] 肖像のエニグマ2008

    • 著者名/発表者名
      岡田温司
    • 総ページ数
      310
    • 出版者
      岩波書店
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [図書] フロイトのイタリア2008

    • 著者名/発表者名
      岡田温司
    • 総ページ数
      316
    • 出版者
      平凡社
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [図書] イタリア現代思想への招待2008

    • 著者名/発表者名
      岡田温司
    • 総ページ数
      229
    • 出版者
      講談社
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [図書] 処女懐胎2007

    • 著者名/発表者名
      岡田温司
    • 総ページ数
      274
    • 出版者
      中央公論
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2007-04-01   更新日: 2016-04-21  

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