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コロンビア国民文学研究―20世紀前半文芸誌における国民主体の創出をめぐって―

研究課題

研究課題/領域番号 19652033
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 各国文学・文学論
研究機関法政大学

研究代表者

久野 量一  法政大学, 経済学部, 教授 (70409340)

研究期間 (年度) 2007 – 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2009年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2008年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードコロンビア / 国民文学 / ナショナリズム / ガルシア・マルケス / ラテンアメリカ / 外国文学
研究概要

研究代表者は2009年8月末から9月前半にかけてキューバとメキシコに調査旅行に赴いた。コロンビアの文学研究において豊かな研究資料を所蔵するキューバの文化研究機関「アメリカ大陸協会Casa de las Americas」や「キューバ映画芸術産業研究所Instituto Cubano del Arte y Industria Cinematografico」を訪れ、1週間にわたって文献資料調査を行うとともに、「アメリカ大陸協会」では、研究者のカリダー・タマヨCaridad Tamayo氏に面会し、本研究プロジェクトについてキューバ文学史との差異化の観点から資料提供や専門的知見を受けた。また同様に、作家のレオナルド・パドゥーラLeonardo Padura氏からは、国民文学史を乗り越えた「カリブ文学」構想に関する助言を受けた。さらにメキシコシティでもコロンビア文学研究者および作家と意見交換を行った。
本研究はコロンビアの国民文学生成プロセスを他国との差異に注目しながら検討することであるが、実際にキューバを訪れて研究者と意見交換を行うことで、20世紀前半期における文学状況を多角的にとらえることが可能になり、現地を訪れる意義は極めて高かったと考えられる。
カリブ海諸国やヨーロッパ諸国との関係が密であった島国キューバとは異なり、大陸にあるコロンビアでは外部との知的交流では活発度に欠け、コロンビアのやや「自閉的かつ自己完結的」な国民文学生成が浮き彫りになった。
しかも、こうした文学史の成立事情がナショナリズムの強度を下支えし、「国家」を基本単位とする政治に対しての期待を広く醸成していることが見て取れた。本研究が文学史研究にのみ資するものでなく、より広い射程をもっていることが多少なりとも確認されたと考えられる。

報告書

(3件)
  • 2009 実績報告書
  • 2008 実績報告書
  • 2007 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 世界は変わり続ける一-『わが悲しき娼婦たちの思い出』論序説--2010

    • 著者名/発表者名
      久野量一
    • 雑誌名

      立命館言語文化研究 21巻3号

      ページ: 185-192

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文]2009

    • 著者名/発表者名
      久野量一
    • 雑誌名

      「解説--喧騒と静寂」(ガブリエル・ガルシア=マルケス『生きて、語り伝える』に付いた解説)(新潮社)

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [雑誌論文] 暴力に抗することの困難-コロンビア、イングリツドの六年半から見えてくるもの2009

    • 著者名/発表者名
      久野 量一
    • 雑誌名

      すばる 31巻

      ページ: 254-268

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] 浅草からバランキーリャヘー『わが悲しき娼婦たちの思い出』論序説2008

    • 著者名/発表者名
      久野 量一
    • 学会等名
      第1回ガルシア=マルケス会議
    • 発表場所
      セルバンテス文化センター(東京)
    • 年月日
      2008-10-04
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書

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公開日: 2007-04-01   更新日: 2016-04-21  

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