研究課題/領域番号 |
19652037
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
萬宮 健策 大阪大学, 世界言語研究センター, 講師 (00403204)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2009年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2008年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2007年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | スィンディー語 / 現代インド・アーリヤ諸語 / 社会言語学 / インド亜大陸 / 国際情報交換 / パキスタン:インド / ディアスポラ / パキスタン / インド |
研究概要 |
スィンディー語は、現代インド・アーリヤ諸語の1つに数えられ、パキスタンおよびインドを中心とした地域で、約3000万人の母語人口を抱える言語である。しかしながら、スィンド州では公用語の1つに制定されているものの、インドではいわゆる言語州を形成しておらず、ある特定の地域、州に行けば、その社会ではスィンディー語が用いられている、という状況にない。パキスタンにおいても、異なる言語を話すという理由でいわゆる「言語紛争」に発展するなど、スィンディー語およびその話者を取り巻く状況は、決して平坦なものではなかったと指摘できる。一方で、スィンディー語に関する研究は、日本ではほぼ皆無といってよく、こうした状況はほとんど知られていない。本研究は、このスィンディー語を取り巻く社会的状況とともに、言語学的な位置づけを、あらためて行うことを目的としている。 最終年度となった本年は、2010年度東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所における夏季言語研修実施が決定したこともあり、研修用初心者向け教科書および文法書編纂を研究の中心に据えた。基礎1500語については、既存のものがあるが、それを含めて、見直しを始め、アラビア文字を用いた、日本語による教科書作成を進めているところである。 この研修に関連し、インド(特にムンバイーを中心としたマハーラーシュトラ州)でのスィンディー語研究状況を把握する目的で、インドへの出張を行った。スィンディー語研究の中心はパキスタンであるが、印パ分離独立時前後に現パキスタン側からインド側へ移住したヒンドゥー教徒は少なくなく、マハーラーシュトラ州およびグジャラート州を中心とした地域でも研究が継続している。
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