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日本語母語話者における英語音声の聴解プロセスの研究

研究課題

研究課題/領域番号 19652043
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 英語学
研究機関岩手大学

研究代表者

犬塚 博彦  岩手大学, 教育学部, 准教授 (90244962)

研究期間 (年度) 2007 – 2008
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
2008年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2007年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
キーワード英語 / 音声学 / 言語学
研究概要

勤務校である岩手大学教育学部で20度に担当し「英語音声学演習I」のなかで, 履修生たちに「文」を対象とした英語音声のリスニング実験(「ディクテーション」および「テープおこし」)に取り組んでもらい, その提出された資料の分析を通して, 日本語を母語とずる英語学習者による英語音声の聴解プロセスについてボトムアップ処理視点から考察を行ない, あわせて聴解の成否に関わる諸要因について追究した。具体的には, 平成20度は, 音節構造および強勢の型が聴解精度にどのような影響を及ぼすのかを追究するために, 弱母音で始まる内容語の聴解にリスニング実験の主たる目的を限定し, データ制御をしつつその聴解プロセスを調査した。その結果, 弱母音で始まる英語内容語で, VCCVもしくはVCVの音連続で始まる型をとり, かつ第2音節に強勢が置かれる語にういては, 第1音節に含まれる弱母音が認識されないことが多く, この場合, 強勢が置かれる2音節が「解析の起動点」となり, 第2音に含まれる母音を手がかりにして「母語である日語を介しての耳」で受け止めて, 第2音節に含まれるCV音の聴覚的印象から連想される語として聴解しようとする傾向が認められることが明らかになった。また, ディクテーションの回数を重ねていなかで, すでに聴解に成功した箇所の理解をもとに, それがる種の背景知識となって, 聴解者の頭の中で文脈が形成され(文内文脈創出), 全体の意味内容を推測しながら聴解の空白部分の埋め合わせを行ないつつ, 相乗的に聴解が進められていくものであることも明らかになった。

報告書

(2件)
  • 2008 実績報告書
  • 2007 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2009 2008 2007

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 弱母音で始まる英語内容語の聴解のしくみ2009

    • 著者名/発表者名
      犬塚博彦
    • 雑誌名

      岩手大学英語教育論集 11

      ページ: 66-78

    • NAID

      120002384181

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] リスニング実験の結果にみる英語音声の聴解プロセス2008

    • 著者名/発表者名
      犬塚博彦
    • 雑誌名

      第34回全国英語教育学会東京研究大会予稿集

      ページ: 144-145

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 英語音声の聴解プロセス解明に向けての取り組み2008

    • 著者名/発表者名
      犬塚博彦
    • 雑誌名

      「岩手大学英語教育論集」 10

      ページ: 81-88

    • NAID

      120006518015

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [雑誌論文] ボトムアップ処理の視点からみた英語音声の聴解プロセス2007

    • 著者名/発表者名
      犬塚博彦
    • 雑誌名

      「言語の世界」 25

      ページ: 23-38

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] リスニング実験の結果にみる英語音声の聴解プロセス2008

    • 著者名/発表者名
      犬塚博彦
    • 学会等名
      全国英語教育学会
    • 発表場所
      昭和女子大学・東京
    • 年月日
      2008-08-09
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] 話法の違いによる英語音声の聴解について2008

    • 著者名/発表者名
      犬塚博彦
    • 学会等名
      言語研究学会
    • 発表場所
      大東文化大学・東京
    • 年月日
      2008-07-26
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] ボトムアップ処理の視点からみた英語音声の聴解について2007

    • 著者名/発表者名
      犬塚博彦
    • 学会等名
      言語研究学会
    • 発表場所
      大東文化大学板橋校舎
    • 年月日
      2007-07-21
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2007-04-01   更新日: 2016-04-21  

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