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1980年代日本のナショナリズム--政治思想からのアプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 19653011
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 政治学
研究機関大阪大学

研究代表者

米原 謙  大阪大学, 大学院・国際公共政策研究科, 教授 (30137301)

研究期間 (年度) 2007 – 2008
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2008年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2007年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードナショナリズム / 中曽根内閣 / 新保守主義
研究概要

本研究は、オイルショック後の1970年代後半から80年代までの日本政治の転換を、政治思想研究の立場から分析したものである。この時期は、自民党の補助金ばら撒きによる「利益政治」や、革新自治体の社会民主主義的政策が行きづまり、行財政改革が深刻な課題となったが、他方では様々な面での「国際化」の圧力もあって、ナショナリズムが目立つ現象として出現した。本研究は、とくにナショナリズムに焦点を絞りながら、この時期の政治思想を分析することを意図したものである。当該の時期の日本政治研究において、政治過程分析が主となっており、政治思想からの先行研究はほとんど存在しない状況をふまえ、その欠落を埋めることをもめざした。
研究の遂行にあたり、まず全国紙の「論壇時評」を参照して、この時期にどのようなテーマがどのように論じられたかをサーベイした。そして「「戦後」の終焉」、「国際化」、「新保守主義」などの論点にもとづいて議論を整理した。そして研究テーマであるナショナリズムが、いかなる動機や背景にもとづいて、いかなる形で主張されたか、そしてその影響はどのようなものだったかについて考察した。70年代後半以後、日本経済の世界における比重の増大によって、日本は「経済大国」として認知されたが、それは国民のあいだにある種のナルシズムの雰囲気を生んだ。中曽根首相はこうした国民的雰囲気に見合った見事なパフォーマンスを演じることによって、この時代のナショナリズムを醸成した。英米に顕著だった新保守主義の風潮も、それを助長したといえる。

報告書

(2件)
  • 2008 実績報告書
  • 2007 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 四つの戦争と日本ナショナリズムの変容2008

    • 著者名/発表者名
      米原 謙
    • 雑誌名

      韓国文化 41

      ページ: 115-133

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 日本ナショナリズムにおける“アメリカの影"2008

    • 著者名/発表者名
      米原 謙
    • 学会等名
      日本思想史学会
    • 発表場所
      愛知教育大学
    • 年月日
      2008-10-18
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] 四つの戦争と日本ナショナリズムの変容2007

    • 著者名/発表者名
      米原 謙
    • 学会等名
      日本政治学会
    • 発表場所
      明治学院大学
    • 年月日
      2007-10-06
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2007-04-01   更新日: 2016-04-21  

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