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大規模経時データを用いた日本人のライフパタンの研究

研究課題

研究課題/領域番号 19653036
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 商学
研究機関近畿大学 (2009)
岡山大学 (2007-2008)

研究代表者

青野 京 (山下 京)  近畿大学, 経営学部, 准教授 (20273568)

研究期間 (年度) 2007 – 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2009年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2008年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2007年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードライフパタン / 大規模経時データ / ゆとり / ワーク・ライフ・バランス / 幸福感 / 大規模継時データ
研究概要

本研究で提案するライフパタン研究とは,大規模な量的調査データを用いて個人の各ライフステージでの生活,志向性,価値観などの変遷を時系列的に追って,いくつかのパタン化を試みようとするものである。モデルの構築には長期的なパネルを用いた縦断的研究が必要となるが3年間で変化を抽出することは難しいため,これを補完する方法として想起法による過去5時点の生活領域の変化を検討し,ライフパタンモデル構築のための基礎資料とした。統計的な手法の確立については今後の課題である。
また,2007年~2009年に組織労働者を対象に質問紙調査を行い約19,000名分のデータを得た。ここから生活や生き方のパタンの違いによる幸福感や働きがい,生活満足度などを検討したところ,大きく6つのタイプが抽出された。生活満足度が高かったのは家庭中心型であり,幸福感が最も高いのもこの型であった。日本の組織労働者の全体傾向としては,まず家庭領域が幸福感に大きく寄与していることが明らかになった。一方で生きがい感に対しては家庭,そして仕事領域の双方が大きな影響を及ぼしていることがわかった。そして余暇などの自由時間領域は幸福感や生きがいに直接貢献してはいるものの,その働きは仕事や家庭のストレス要因を緩和するようなものであることが示唆された。一方で「趣味に生きるオタク」や「仕事人間」のように一つの領域のみにエネルギーを費やしている層は生活満足度や幸福感が低い傾向がみられた。これらのことからワーク・ライフ・バランスの観点からは,家庭と仕事,自由時間の間のバランスのとれた生活が人生全体において望ましいことが改めて示されたと言える。今後は,現在構築中のライフパタンモデルを確立し,価値観や志向性などの観点も加味して,現在のライフ・バランスや幸福感満足度などが時系列的にどのように変化していくかということを総合的に検討していくことが課題である。

報告書

(3件)
  • 2009 実績報告書
  • 2008 実績報告書
  • 2007 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] ライフパタン -仕事, 家庭, そして第三領域-2009

    • 著者名/発表者名
      山下京
    • 学会等名
      日本心理学会第73回大会(ワーク・ショップでの話題提供)
    • 発表場所
      立命館大学
    • 年月日
      2009-08-28
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] Japanese Life-patterns in the 2000s (I) : Life-pattern and work/family /free time balance2008

    • 著者名/発表者名
      Miyako Yamashita, Ryuichiro Yagi, Shigo Abe
    • 学会等名
      International Journal of Psychology vol. 35, 29th International Congress of Psychology
    • 発表場所
      ドイツ・ベルリン
    • 年月日
      2008-07-23
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書

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公開日: 2007-04-01   更新日: 2016-04-21  

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