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高度経済成長期における市民・住民運動のオーラルヒストリー研究

研究課題

研究課題/領域番号 19653042
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 社会学
研究機関埼玉大学

研究代表者

藤林 泰  埼玉大学, 全学教育・学生支援機構, 教授 (80292639)

研究分担者 三輪 隆 (三論 隆)  埼玉大学, 教育学部, 教授 (80111409)
市橋 秀夫  埼玉大学, 教養学部, 教授 (70282415)
研究期間 (年度) 2007 – 2008
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2008年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2007年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード社会学 / 市民運動 / 住民運動 / オーラルヒストリー / 高度経済成長期 / 社会運動
研究概要

本研究の目的は,高度経済成長期をピ一クとする市民・住民運動の未解明の諸相を,オーラルヒストリーによって明らかにすることである。研究2年目の平成20年度は,以下の調査研究を行った。
(1)オーラルヒストリーにより文字資料の補完を行い,市民・住民運動の記憶をより立体的に記録した。
(2)収集した文字と音声の資料の分析を通して,運動の展開過程,多面性,複数の運動相互の関係性などを明らかにした。
(3)文字資料では表現されにくい当事者の心象,物語性を発掘した。
(4)同時代史の研究手法としてのオーラルヒストリーの有効性と可能性を確認した。
対象とした事例は,つぎの通り。(1)福岡べ平連,(2)妙義基地反対運動,(3)広田湾埋め立て開発反対運動,(4)伊達火力発電所反対運動,(5)九州住民闘争交流団結合宿。
2年目の研究では,市民・住民運動について多くの知見を得ただけでなく,オーラルヒストリーという研究手法には大きな可能性があり,その機能にはつぎのような特徴があることを知り得た。
(1)記録を補完する機能:1)文字資料の補完2)事実の立体化3)資料の豊富化
(2)記憶を物語る機能=1)記録と記憶のズレ2)集合行為に潜む物語の構築
当事者の記憶や無意識の発言には,運動から派生した多様な物語が潜んでいる。それらを重ね合わせることで,文字資料が伝える「事実関係」「客観性」と平行して存在する<もう一つの事実>を読み解くことが可能となる。オーラルヒストリーの未開拓の有効性として今後の課題としたい。

報告書

(2件)
  • 2008 実績報告書
  • 2007 実績報告書

URL: 

公開日: 2007-04-01   更新日: 2016-04-21  

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