研究課題/領域番号 |
19653116
|
研究種目 |
萌芽研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教科教育学
|
研究機関 | (財)東京都老人総合研究所 |
研究代表者 |
高橋 龍太郎 (財)東京都高齢者研究・福祉振興財団, 東京都老人総合研究所, 研究部長 (20150881)
|
研究分担者 |
呉田 陽一 東京都老人総合研究所, 研究員 (60321874)
|
研究期間 (年度) |
2007 – 2008
|
研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
|
配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2008年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2007年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
|
キーワード | 教材開発 / 平和教育 / 戦争体験 / 心的外傷 |
研究概要 |
本研究は、長年にわたる健康とケアについての国際共同研究を通じて形成された研究体制の発展として、広島の被爆生存者と米国のパール・ハーバー攻撃体験生存者を対象とし、彼らのその後の人生を経た現在までの生活における影響、特に心的外傷を含めたライフストーリーを収集し、思春期にある小中学生に向けて世代や文化を超えた'暴力の記憶'と健康への影響を中心にメディア教材として開発することを目的としている。本年度は、電子メールとSkype、直接の研究交流を通じて分析を終了した10事例のインタビューデータの成績をまとめた。広島被爆者からは「被爆者になること・被爆者であること」、パール・ハーバー生存者からは「戦争体験を元の場所にしまっておくこと」という中心テーマが抽出された。それらの成果を、2008年11月に開催された米国老年学会(GSA:Gerontological Society of America)の大会テーマである高齢者のResilience(回復力、立ち直る力)に関するシンポジウムの招待スピーカーとして'Health Stories of Resilient Hiroshima and Pearl Harbor Survivors'と題して発表した。さらにこの発表結果を深め、原著論文としてまとめて現在投稿中である。また、広島被爆者5事例の体験について日本語で分析を行い、その結果を第51回目本老年社会学会大会にて、'被爆高齢者の健康体験:"あいまいさ"の消失から確信への軌跡'と題して発表予定である。また、メディア教材作成に向け、米国の専門家と共に被爆地を訪問しながら制作物のイメージ作りと今後のスケジュール調整を行った。
|