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距離空間の幾何学における量子統計力学の方法

研究課題

研究課題/領域番号 19654011
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 幾何学
研究機関九州大学

研究代表者

大津 幸男  九州大学, 大学院・数理学研究院, 准教授 (80233170)

研究期間 (年度) 2007 – 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2009年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2008年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2007年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード微分幾何 / 量子統計力学 / リーマン幾何 / 微分幾何学 / 変形理論 / アレクサンドロフ空間 / 統計力学 / ラプラシアン
研究概要

コンパクトアレクサンドロフ空間の有限個の点をランダムに取り,これをランダムネットという.ある(相互作用)距離より近いネットの頂点上にあるスカラー場の問にフックの法則にしたがう力が働き,振動するようなハミルトニアンを考える.このような場全体は有限次元ベクトル空間をなすので,更にこのベクトル空間上の複素L^2空間を考え,この系をbose統計に従うとして第二量子化し,更に密度行列を構成することで統計力学を構成した.ここで考察したハミルトニアンのポテンシャルはネットの個数が無限になるときランダムなネットの列で関数のデリクレ積分に収束することを用いて,ネットの個数が無限になるときランダムなネットの列で意味のある収束をすることを示した.
次に次元は等しいが異なる(がある意味近い)空間の二つのランダムネットの列をとり,体積を規格化した後,固定した温度ごとの自由エネルギーの摂動を計算した.よく知れれているように物理的系では自由エネルギーは系の摂動に対して凸関数になっているので,自由エネルギーの二階微分が非負二次形式になると予想したが,確かにそれが示された.そしてその下限を与えるようなネットの対応の列を選び,その後個数が無限になるとき,元の空間間の写像に漸近的に収束することを示した,これにより,アレクサンドロフ空間全体にフィッシャー計量に当たるものを一般化することができた.最後にその計量とグロモフーハウスドルフ距離との関係を考察した.

報告書

(3件)
  • 2009 実績報告書
  • 2008 実績報告書
  • 2007 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] トーラスのモジュライと崩壊--再考2009

    • 著者名/発表者名
      大津幸男
    • 学会等名
      東海大学・幾何セミナー
    • 発表場所
      東海大学
    • 年月日
      2009-09-22
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] Statistical mechanics of Bose ideal gas on Riemannian manifolds2008

    • 著者名/発表者名
      大津幸男
    • 学会等名
      確率論と幾何学
    • 発表場所
      お茶の水大学
    • 年月日
      2008-09-15
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] Statistical mechanics of 1 particle ideal gas and deformation of Alexandrovspaces2008

    • 著者名/発表者名
      大津幸男
    • 学会等名
      Probabilistic Approach to Geometry
    • 発表場所
      京都大学
    • 年月日
      2008-08-01
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] ランダムネットによる1粒子理想気体の統計力学とその変形2008

    • 著者名/発表者名
      大津 幸男
    • 学会等名
      福岡大学微分幾何研究集会
    • 発表場所
      福岡大学
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2007-04-01   更新日: 2016-04-21  

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