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円偏光X線を用いて左右螺旋磁気構造を決定する試み

研究課題

研究課題/領域番号 19654046
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 物性Ⅰ
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

大隅 寛幸  独立行政法人理化学研究所, 高田構造科学研究室, 研究員 (90360825)

研究分担者 秋光 純  青山学院大学, 理工学部, 教授 (80013522)
研究期間 (年度) 2007 – 2008
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2008年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2007年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードX線磁気回折 / 円偏光X線 / カイラル螺旋磁性 / ヘリシティ / 電気磁気物性 / 磁気光学効果 / エナンチオマー / 円偏光 / カイラル螺旋 / 電気分極 / 電気磁気効果 / マンガン酸化物
研究概要

カイラリティとは鏡像対称性の欠如であり、重ね合わせることが出来ない一対の立体異性体を互いにエナンチオマーという。エナンチオマー間で物理的性質に差はないが、生理活性、光学活性に大きな違いが現れることがあり、さまざまな分野で盛んに研究されている。本研究は、円偏光X線回折によるエナンチオマー識別の実験手法を確立し、磁気光学効果やマルチフェロイクスとの関連で注目されるカイラル螺旋磁性体において、特異な電気磁気物性とカイラリティとの関係を研究することを目的としている。本年度に得られた結果を以下にまとめる。
結晶構造のカイラリティを識別する新しい円偏光X線回折実験手法を開発した。通常のX線回折実験では位相情報が失われてしまうために、結晶構造因子が複素共役の関係にあるエナンチオマーを識別することはできない。試料には、カイラル螺旋磁性体CsCuCl_3の互いに鏡像異性なP6_122とP6_522の単結晶を育成して利用し、SPring-8のビームラインBL19LXUにおいて円偏光X線回折実験を実施して左右円偏光に対するATS散乱強度の非対称性を観測した。これにより、異常分散を利用して結晶の絶対構造を決定するために多大な時間を割くことなしに、円偏光X線回折を利用して簡便にエナンチオマーが識別できることが実証された。また、結晶構造のカイラリティとカイラル螺旋磁気構造のヘリシティとの立体構造相関を直接調べるといった円偏光X線の特徴的な利用方法を開拓することができた。

報告書

(2件)
  • 2008 実績報告書
  • 2007 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2007

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 共鳴円偏光X線回折法によるCsCuCl_3の結晶学的カイラリティの決定2009

    • 著者名/発表者名
      高阪勇輔
    • 学会等名
      日本物理学会
    • 発表場所
      立教大学
    • 年月日
      2009-03-27
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] 円偏光X線を用いたDyMnO_3のスピンカイラリティの観測2007

    • 著者名/発表者名
      佐賀 山 基
    • 学会等名
      日本物理学会
    • 発表場所
      北海道大学
    • 年月日
      2007-09-21
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2007-04-01   更新日: 2020-05-15  

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