研究課題/領域番号 |
19655009
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
有機化学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
澤村 正也 北海道大学, 大学院・理学研究院, 教授 (40202105)
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研究期間 (年度) |
2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2007年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
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キーワード | 鎖状立体制御 / 炭素骨格構築 / アルキン / シラノール / シリルエノールエーテル / 金触媒 / プロパルギルアルコール / 不斉合成 |
研究概要 |
プロパルギルアルコールのシリル化で得られるシラノールの触媒的分子内付加反応によりアルキンをシリルエノールエーテルに変換する方法を検討し、AuCl(PPh_3)/AgOCOCF_3触媒が反応促進に効果的で、Z体が立体選択的に得られることを見出した。本研究では、さらにこれを炭素鎖伸長反応に利用する新規合成手法を確立することを目的として研究を行ったが、好適な条件を見いだすには至らなかった。 本変換反応の出発原料となる光学活性プロパルギルアルコールの合成法として、光学活性銅触媒による末端アルキンのアルデヒドへの付加反応を検討した。その結果、トランスキレート型ビスホスフィン配位子TRAPとCu(O-t-Bu)から調製される錯体が効果的な触媒となることを見いだした。本反応はアルコール溶媒中で円滑に進行し、tert-BuOHなどの嵩高いアルコール中で特に高いエナンチオ選択性が得られた。さらにこの反応の反応機構を知るために、量論反応をNMRで追跡する実験を行い、ビスホスフィンがキレート配位した銅(I)アセチリドが生成すること、および、これがアルデヒドに付加する段階は出発物側に大きく偏った平衡反応であり、過剰のアルキンの存在下でのみ進行することを明らかにすることができた。さらに上記の溶媒効果の結果から、アセチリドのアルキンへの付加の段階は、アルコールが銅に配位するとともに、アルデヒドを分子内水素結合により活性化する6員環遷移状態を経て進行することが強く示唆される。
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