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ポリオレフィン表面への機能性微粒子の簡便な固定法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19655085
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 高分子・繊維材料
研究機関福島県ハイテクプラザ

研究代表者

吉田 正尚  福島県ハイテクプラザ, 主任研究員 (50391040)

研究期間 (年度) 2007 – 2008
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2008年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
2007年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
キーワードポリオレフィン / ポリエチレン / 表面修飾 / 微粒子 / 結合剤 / 液相法 / 結晶性高分子 / 疎水相互作用 / 自己組織化 / 表面・界面物性 / ナノ材料 / 結晶成長
研究概要

ポリエチレン(PE)等のポリオレフィン(PO)類は一般に表面不活性であり表面修飾が非常に困難な材料である。しかしシラン系結合剤(3-ルメタクリロキシプロピルトリエトキシシラン)と微粒子を含んだ攪拌液相中にPO基材を浸漬し表面に微粒子を固定していく独自の手法であれば表面修飾が可能である。今回は何故表面修飾が可能なのか更に考察した。1.PO基材に表面修飾出来るシラン系結合剤の化学的条件を調べた。即ちシラン系結合剤分子の末端結合基を(a)メタクリロキシ基(b)エポキシ基(c)アミノ基(d)イソシアネート基の4種類のシラン系結合剤1%水溶液中にタングステン(W)微粒子及びPE平板を同時に投入し時間毎に基材表面に固定されるW量を定量した。その結果W量は結合剤(a)を用いた時が最多であり他3種の結合剤は殆ど固定されなかった。故に結合剤の結合基はPO基材の表面修飾に大きな影響を与えることがわかった。2.表面修飾可能なPO基材の物理的条件を調べた。即ち走査型プローブ顕微鏡によりPO基材の表面状態を評価した。可能なPE基材(高結晶且つ顔料無)の表面には板状結晶やラメラ晶などの高分子の整列部分が多数存在した。一方困難なPE基材(低結晶又は顔料有)にはそれらは見られなかった。3.溶媒極性を変化させ本現象の駆動力について検討した。即ち溶媒を水、メタノール、エタノール、n-プロパノール、n-ブタノールの順に極性低下させた時の各溶媒のW量は水が最多であった。また微粒子を投入せず結合剤のみ投入した場合の(a)〜(d)の各結合剤自体の固定量は結合基が非極性基である結合剤(a)が最多であった。このことは結合剤(a)は水分子間の水素結合ネットワークに入れず微粒子を伴いつつ水からはじかれる形で同じ非極性のPE基材表面に集まる現象即ち疎水性相互作用により微粒子固定されるものと推察された。

報告書

(2件)
  • 2008 実績報告書
  • 2007 実績報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (4件) 学会発表 (2件) 備考 (2件) 産業財産権 (1件)

  • [雑誌論文] ポリオレフィン表面への微粒子固定における表面状態と結合基の影響2009

    • 著者名/発表者名
      吉田正尚
    • 雑誌名

      (社)日本セラミックス協会2009年年会講演予稿集

      ページ: 52-52

    • NAID

      130006977207

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [雑誌論文] ポリオレフィン表面への機能性微粒子の簡便な固定法の開発2009

    • 著者名/発表者名
      吉田正尚
    • 雑誌名

      福島県ハイテクプラザ試験研究報告 (Web化制作中)

    • NAID

      130006972197

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [雑誌論文] ポリオレフィン表面への機能性微粒子の簡便な固定法の開発2008

    • 著者名/発表者名
      吉田正尚
    • 雑誌名

      福島県ハイテクプラザ試験研究報告

      ページ: 83-84

    • NAID

      130006972197

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [雑誌論文] ポリオレフィン表面への微粒子固定における基材結晶性の影響2008

    • 著者名/発表者名
      吉田 正尚
    • 雑誌名

      (社)日本セラミックス協会2008年年会講演予稿集

    • NAID

      130006978686

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] 講演番号1H36「ポリオレフィン表面への微粒子固定における表面状態と結合基の影響」2009

    • 著者名/発表者名
      吉田正尚
    • 学会等名
      (社)日本セラミックス協会
    • 発表場所
      東京理科大学
    • 年月日
      2009-03-16
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] 講演番号1H23「ポリオレフィン表面への微粒子固定における基材結晶性の影響2008

    • 著者名/発表者名
      吉田 正尚
    • 学会等名
      (社)日本セラミックス協会
    • 発表場所
      長岡技術科学大学
    • 年月日
      2008-03-20
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://www.pref.fukushima.jp/industry/thema/data19.html

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://www.pref.fukushima.jp/industry/thema/data19.html

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [産業財産権] 微粒子コーティング有機材料及び有機材料の微粒子コーティング方法2008

    • 発明者名
      吉田 正尚
    • 権利者名
      福島県
    • 産業財産権番号
      2008-079513
    • 出願年月日
      2008-03-26
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

URL: 

公開日: 2007-04-01   更新日: 2016-04-21  

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