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中性子顕微鏡の試作

研究課題

研究課題/領域番号 19656016
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 応用光学・量子光工学
研究機関筑波大学

研究代表者

青木 貞雄  筑波大学, 大学院・数理物質科学研究科, 教授 (50016804)

研究期間 (年度) 2007 – 2008
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2008年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2007年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード中性子 / ミラー / 全反射 / 顕微鏡 / ニッケル / 水素
研究概要

(1)波長1nm前後の中性子を想定し、中性子顕微鏡用集光ミラーと対物ミラーの設計・製作を行った。それぞれのミラーは軸対称の筒状双曲内面と楕円内面を連結したウオルター型ミラーを採用した。X線の全反射を利用しているので、X線の平均斜入射角は7mrad前後、ミラーの倍率は1/4倍(縮小用集光)と8倍(拡大用対物)で、全体の光学系の長さはおよそ2m60cmである。
(2)ウォルターミラーは、順に(a)母材(タングステンカーバイド)のNC旋盤による雄型ミラーの研削・研磨、(b)真空成型レプリカによるパイレックスガラス製ミラー(内径10mm、長さ40m)の作製(c)ミラー内面のNi蒸着で作製した。Niの内面蒸着では、レーザーアブレーション法と通常の真空蒸着法を試みた。Niは中性子の斜入射反射率が他の物質に比べて著しく大きい。
(3)レーザーアブレーションは、筒状のミラー内に蒸着ターゲット用Ni線を配置し、励起用KrFレーザーで溶融蒸発させて行った。Niの内面コーテイングには成功したが、デブリの影響でミラー全面にわたる均質な薄膜形成には至らなかった。面粗さはおよそ5nmが得られた。レーザーアブレーションによる筒状内面コーテイングの試みは世界で初めての技術である。
(4)真空蒸着法では、タングステン線にニッケル細線を巻き付けたヘヤピン状のフィラメントを筒状のミラー内に挿入し、内面蒸着を行った。面粗さはおよそ1nmが得られ、実用的な面粗さ精度が実現できた。
(5)中性子の波長に近い3nm前後の軟X線をレーザープラズマによって発生させ、真空蒸着法内面コートミラーの結像評価を行った。集光ミラーと対物ミラー双方ともに軟X線の集光に成功した。
(6)本研究によってミラーを利用した中性子顕微鏡の可能性が示された。

報告書

(2件)
  • 2008 実績報告書
  • 2007 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] レーザープラズマ軟X線マイクロトモグラフィー2007

    • 著者名/発表者名
      星野真人, 青木貞雄
    • 学会等名
      第9回X線結像光学シンポジウム
    • 発表場所
      中部大学名古屋キャンパス
    • 年月日
      2007-11-02
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2007-04-01   更新日: 2016-04-21  

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