• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

マイクロバブル照射を用いた表面のテキスチャリングと改質による低摩擦摺動面の創製

研究課題

研究課題/領域番号 19656043
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 設計工学・機械機能要素・トライボロジー
研究機関福井大学

研究代表者

岩井 善郎  福井大学, 工学研究科, 教授 (40115291)

研究期間 (年度) 2007 – 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2009年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2008年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2007年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードトライボロジー / 表面創製 / マイクロバブル / 摩擦・摩耗 / 表面改質
研究概要

機械の摺動面では、表面に各種のテキスチャー(周期的な溝やディンプル等)を施すことによってフリクション低減が期待される。そこで、表面にキャビテーションによるバブルを照射しディンプルを付与する手法と類似の原理による表面創成法を試行し、それらの摩擦低減効果について実験研究した。
1.マイクロバブルの発生装置による表面創成
本研究で設計製作した水共振システム(WRS)による超音波発生装置を用いてマイクロバブルを鏡面仕上げした純アルミニウムと純銅に照射した。表面をカラー3Dレーザ顕微鏡と原子間力顕微鏡(AFM)を用いて観察した結果、微小なくぼみをランダムに発生させることができ、それらは従来の磁歪振動子によるキャビテーションで発生するくぼみに比べて深さが直径に比べて浅いことがわかった。
2.表面の摺動試験
マイクロバブル照射面の摩擦特性を調べるための摺動試験法について検討した。その結果に基づき、リング・オン・プレート式の摩擦試験機を用いて、上記で創成した表面を無添加の基油中ですべり摩擦させ、なじみ過程に注目して摩擦係数の変化を測定した。その結果、摩擦係数の変化はマイクロバブルによるディンプルを付与していない表面のそれと比較して顕著な違いはみられなかった。
3.類似手法による表面創成とその摩擦特性
マイクロバブル照射と類似の原理による表面創成法として、固体粒子の投射により表面形状を付与するウエットブラスト法がある。そこで、ウエットブラスト法により種々の表面粗さを形成させると、なじみ過程において摩擦係数は初期表面粗さRaの減少に伴って低下する傾向がみられ、平坦化後にディンプル状に残ったくぼみ部分が油だまりの役割によるものと考えられる。
以上の研究結果を総合して、マイクロバブルによる摩擦摩耗特性の改善の着想は妥当であるが、今後最適なディンプルの形状と付与個数等の表面創成を制御することが最大の課題であることがわかった。

報告書

(3件)
  • 2009 実績報告書
  • 2008 実績報告書
  • 2007 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] ウェットブラスト加工によるテクスチャリング表面のトライボロジー特性2010

    • 著者名/発表者名
      本田知己, 宮島敏郎, 岩井善郎, 不破良雄
    • 学会等名
      トライボロジー会議2010春 東京
    • 発表場所
      東京 (代々木)
    • 年月日
      2010-05-19
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] 表面加工を目指した超音波キャビテーションの照射装置の設計と照射面形状変化2008

    • 著者名/発表者名
      木地紘一朗, 岩井善郎
    • 学会等名
      日本設計工学会北陸支部平成20年度研究発表会
    • 発表場所
      金沢大学
    • 年月日
      2008-06-28
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書

URL: 

公開日: 2007-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi