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マイクロ燃焼の手法による連鎖分岐反応停止に起因する最低火炎温度の特定

研究課題

研究課題/領域番号 19656055
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 熱工学
研究機関東北大学

研究代表者

丸田 薫  東北大学, 流体科学研究所, 教授 (50260451)

研究期間 (年度) 2007 – 2008
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2008年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2007年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード燃焼限界 / 火炎温度 / 連鎖分岐反応 / 火災温度
研究概要

火炎の最低温度を特定し, その決定因子を明らかにするとの目的に対し, メタンおよび冷炎反応を伴う一般的な燃料の代表としてDMEの双方について調べ, 最低火炎温度の顕現やそのメカニズム解明とともに, 両者の特性の相違について明らかに出来た。
通常の燃焼現象では発熱により系の温度が決定し, それに伴い消炎や可燃限界などの現象が現れる。しかし燃焼による発熱反応とは独立に, 外部熱源により温度分布を与えるという, 独自の温度分布制御型マイクロリアクターによって, 通常の熱損失メカニズムによらない消炎現象の特定に成功した。前年までの実験によって見いだされた, メタン空気予混合気による極低速時の低速側限界のメカニズムを数値計算により調べたところ, 低流速に起因する物質拡散により活性種の散逸が起こり消炎していることが分かった。
さらに経験的にメタンよりも低温でも反応が維持できるとされ, 冷炎現象が観察されるDMEへ本手法を適用したところ, 多段型の低温酸化反応を定常的に観察できることが明らかとなった。その結果, DMEにおける最低火炎温度, 低温領域における冷炎反応や火炎の振る舞いを把握することができた。数値計算により予測された三段反応と, 実験による二段反応の相違について, ガス分析により詳細な検討を行った結果, 実験では不可視の領域に, 冷炎によるホルムアルデヒドの生成を確認でき, 最終的に数値計算による三段反応と実験結果との一致が確認できた。以上により, 最低火炎温度の概念を詳細に解明できた。すなわち, メタンのように一段の反応が起こる燃料に対し, DMEのように多段酸化反応を示す燃料では, 非常に低温の領域から化学反応が開始していることが実験及び数値計算の双方により確認できた。またこれらの知見をベースに, 既存の化学反応機構の検証を行えることを初めて示した。

報告書

(2件)
  • 2008 実績報告書
  • 2007 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Lower limit of weak flame in a heated channel2009

    • 著者名/発表者名
      Yosuke Tsuboi, Takeshi Yokomori and Kaoru Maruta
    • 雑誌名

      Proceedings of the Combustion Institute 32

      ページ: 3075-3081

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Extinction characteristics of premixed flame in heated microchannel at reduced pressures2008

    • 著者名/発表者名
      Tsuboi, Yokomori, Maruta
    • 雑誌名

      Combustion Science and Technology (掲載確定)

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり

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公開日: 2007-04-01   更新日: 2016-04-21  

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