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走査レーザ光により行動制御したミドリムシ集団による微小機械部品の組立

研究課題

研究課題/領域番号 19656070
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 知能機械学・機械システム
研究機関東京電機大学

研究代表者

伊東 明俊  東京電機大学, 工学部, 教授 (50211743)

研究期間 (年度) 2007 – 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2009年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2008年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2007年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードマイクロマシン / サイボーグ / 走性 / マイクロマニピュレーション / 微生物利用 / 群ロボット / 集団制御 / 形のない機械 / マイクロマニビュレーション
研究概要

申請者は,微生物の持つ走性といわれる,環境下において各種情報に対して一定方向に移動する性質を利用して,微生物の行動を自在に制御し,微生物を「生きたマイクロマシン」として工学や医学などに活用することを研究している.本研究では,ミドリムシが青色の光に対して集まる正の指向性光走性を利用し,青色レーザ光をガルバノスキャナにより,プール内に自在に高速走査できる装置を開発し,プール内に任意形状の青色光の照射領域を形成することで,ミドリムシを青色光の照射領域に集めることで集団を形成し,その集団を様々な位置・形状に変形・移動させるように制御することで,ミドリムシ集団により物体のマニピュレーションを行わせようというものである.
本年度は,昨年度完成したプログラムをもとに,簡単な平面形状の突起を穴にはめ込む機械部品組み立てをミドリムシ集団に行わせることを検討した.これまでの物体搬送プログラムにおいては,搬送物体の位置を画像処理プログラムにより検出すればよかったが,この場合は,突起と穴の位置をともに検出する必要がある.また,突起先端部を穴に入れ込むときにはわざと挿入する突起パーツを傾けて片側を先に穴に挿入して,挿入した側の穴の壁をガイドに押し込むことで,挿入をより容易にすることができる.これを自動で操作するようにプログラムを開発し,実験を行ったところ,見事に突起を穴に挿入することに成功した.これは単純なデモに過ぎないが,「生きたマイクロマシン」としての走性により行動制御した微生物の可能性を大いにアピールする結果であると自負している.
また,この方法の大きな欠点として,ミドリムシ集団との接触部の面積が大きくかつ比重の軽い,縦長の直方体をしたプラスティック部材しか運べないという問題があったが,この搬送可能なプラスティック直方体を作業用具として用い,これにより,比重が重くミドリムシ集団を直接衝突させても動かせない銅微小球を,作業用具を介してミドリムシ集団により搬送することにも成功した.これは,本手法の応用を大きく広げる結果である.

報告書

(3件)
  • 2009 実績報告書
  • 2008 実績報告書
  • 2007 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2009 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (5件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Micro Parts Assembly by Formation Controlled Euglena Group Using Their Phototaxis2008

    • 著者名/発表者名
      Shigehiko Hori, Akitoshi Itoh
    • 雑誌名

      ASME International Mechanical Engineering Congress and Exprosion IMECE2008 IMECE2008-66600

      ページ: 1-2

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] レーザ光により行動制御したミドリムシ集団によるマニピュレーション(直方体作業用具の回転移動による高密度物体の搬送)2009

    • 著者名/発表者名
      清水雅永
    • 学会等名
      日本機械学会Robomec2009
    • 発表場所
      福岡・福岡国際会議場
    • 年月日
      2009-05-25
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] The Idea of Using Microorganisms as Bio-MEMS2008

    • 著者名/発表者名
      Akitoshi Itoh
    • 学会等名
      ASME International Mechanical Engineering Congress and Explosion IMECE2008
    • 発表場所
      Hynes Convention Center Boston, USA
    • 年月日
      2008-11-05
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] ゾウリムシへの作業用具装着における問題点の検討2008

    • 著者名/発表者名
      久間裕丈, 小松理樹, 伊東明俊
    • 学会等名
      日本機械学会2008年度年次大会
    • 発表場所
      神奈川・横浜国立大学
    • 年月日
      2008-08-04
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] レーザ光により行動制御したミドリムシ集団によるマニピュレーシヨン(搬送用作業用具を用いた高密度物体の搬送)2008

    • 著者名/発表者名
      宝里茂彦, 伊東明俊
    • 学会等名
      日本機械学会Robomec2008
    • 発表場所
      長野・ビッグハット
    • 年月日
      2008-06-06
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] 原生生物の走性を利用した行動制御と,生きたマイクロマシンとしての工学的利用の可能性2007

    • 著者名/発表者名
      伊東明俊
    • 学会等名
      日本機械学会平成19年度年次大会
    • 発表場所
      大阪・関西大学
    • 年月日
      2007-09-12
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [図書] "Bio-mechanisms of Swimming and Flying", Chapter 2, pp.13-262007

    • 著者名/発表者名
      Akitoshi Itoh, Wataru Tamura
    • 出版者
      Springer-Verlag Tokyo
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2007-04-01   更新日: 2016-04-21  

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