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石英・長石粒子の熱ルミネッセンス計測による漂砂観測手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19656121
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 水工水理学
研究機関東京大学

研究代表者

佐藤 愼司  東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (90170753)

研究分担者 田島 芳満  東京大学, 大学院・工学系研究科, 准教授 (20420242)
白井 正明  東京大学, 海洋研究所, 助教 (50359668)
研究期間 (年度) 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
キーワード海岸 / 流砂系 / 土砂移動 / 長石粒子 / 熱ルミネッセンス
研究概要

全国的に激化している海岸侵食の根本的な解決には、流砂系の土砂収支を適正な状態にすることが重要であり、その実現には土砂移動の実態を理解することが必要である。本研究では、天竜川・遠州灘流砂系において、長石の熱ルミネッセンス(Thermoluminescence:TL)という砂粒子そのものが持つ特性を測定することにより、土砂移動過程を直接的に推定するうえでの有用な情報を得ることを目的とした。
現在の土砂移動を明らかにするため表層の砂のTL信号を測定した。TL信号は河床、海岸、砂丘で異なっており、流れや波、風などの土砂移動過程の違いを見出すことができた。中田島砂丘においてジオスライサーによって採取した地中の砂のTL信号を測定した。その結果を、中田島砂丘の地中において、風によって運ばれた飛砂層と波による漂砂で運ばれた砂層、それらが混合している砂層、という土型移動経緯の異なる砂の境界を見出すことができた。河口テラスコアのTL信号を測定し、その結果と河床、河口砂州表層のTL信号と比較した。これから、河口テラスの表層の砂と下の砂のTL信号が大きく異なることから、それらの砂は異なる土砂移動過程によって堆積した砂であると推察される。異なるTL信号の境界を見出すことにより、同じ土砂移動イベントによって堆積した砂層を判別でき、土砂移動量も推測できる可能性があることが示された。
流砂系の異なる位置で、長石粒子のTL信号を測定することによって、見かけでは判別できない個々の砂粒子の起源と輸送過程について判別でき、また、地中の過去の砂の輸送履歴も推察することができた。流砂系の土砂移動過程について定量的に判別する新たな指標が得られ、流砂系の土砂移動に関する有用な情報を得ることができた。

報告書

(1件)
  • 2007 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 長石の熱ルミネッセンス特性に基づく流砂系の土砂移動の分析2008

    • 著者名/発表者名
      岸本 瞬, 劉海江, 高川智博, 佐藤愼司
    • 雑誌名

      海岸工学論文集 55巻(印刷中(掲載確定))

    • NAID

      130003992338

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり

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公開日: 2007-04-01   更新日: 2016-04-21  

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