研究課題/領域番号 |
19656153
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
渡辺 仁史 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (40063804)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2008年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2007年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | RFIDタグ / 歩行行動追跡 / 行動特性 / ムーバブルプランニング / 建築計画 |
研究概要 |
昨年度に得られた成果を元に、本年度に行った研究は以下の4点である。1.実際にRFIDタグを床下に敷設した実験住宅を2棟建設し、この実験住宅において歩行行動追跡実験を実証的に行った。2.既存のオフィス空間に対してRFIDタグを敷設し、歩行行動追跡実験を実証的に行った。3.得られた歩行履歴データから居住者の行動特性を自動的に分析するシステムを開発することで、平面計画を動的に変更するための基盤システムを開発した。4.これまでに用いていたシステムを更新し、RFIDタグのトレース精度を向上させた。それぞれの研究結果を以下に記す。 1.実験住宅におけるRFIDタグの敷設作業は、施工者らにとって不慣れな材料であったため、その特性把握が不十分なことから施工中にRFIDタグのICチップ部分を破損する場合があった。また、実験住宅2棟のうち、一棟は正方形グリッドで敷設し、もう一棟は三角形グリッドで敷設を行った。三角形グリッドの敷設作業は、その敷設位置の特定が繁雑な作業を伴うこともあり、床パネルは工業的な手法で用意することが望ましいと考えられる。 2,3.オフィス空間の床面にRFIDタグを300mm間隔で密に敷設し、歩行行動追跡実験を実証的に行った。居室空間をいくつかのゾーンに分割し、得られた歩行履歴データからそのゾーン間遷移確率を導出することで、居住者の行動特性を分析するシステムを開発した。 4.これまで実験で用いてきたシステムは、データをLAN上のサーバに直接アップロードする方法をとっていたが、この方法ではデータの送受信にタイムラグが発生するため、その間読み取りが出来ないものだった。この点を改良し、既存のシステムよりもより読み取り精度の高いシステムを作成した。
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