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シーボルトがみた瀬戸内沿海域の景観が持つ固有価値の再評価

研究課題

研究課題/領域番号 19656154
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 都市計画・建築計画
研究機関神戸芸術工科大学

研究代表者

齊木 崇人  神戸芸術工科大学, 芸術工学研究科, 教授 (90195967)

研究分担者 山之内 誠  神戸芸術工科大学, デザイン学部, 准教授 (40330493)
宮代 隆司  神戸芸術工科大学, 芸術工学研究所, 特別研究員 (80512540)
陣内 秀信  法政大学, 工学部, 教授 (40134481)
佐藤 優  九州大学, 芸術工学研究科(研究院), 教授 (20093958)
東 恵子  東海大学, 開発工学部, 教授 (80149400)
上原 三知  信州大学, 農学部, 助教 (40412093)
研究期間 (年度) 2007 – 2008
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2008年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2007年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード瀬戸内 / シーボルト / 沿海域景観 / 地域活性 / 海からの眼差し / 風景記録の追体験 / 固有価値 / ケンペル / リヒトホーフェン / 宮本常一
研究概要

本研究は、「環境デザイン」研究の視点から「沿海景観」と「土地利用」について現地調査・文献調査を行い、シーボルトがみた瀬戸内沿海域の景観が持つ固有価値を再評価することを目的とした研究である。
研究内容は、1.沿海景観・土地利用の現状把握と固有価値を持つ地域の現地調査、2.シーボルトが評価した沿海景観・土地利用の把握の為の文献調査、3.1.〜2.の比較・考察から沿海景観・土地利用の歴史的変遷の把握、4.現代における瀬戸内沿海景観の固有価値の再評価、を行った。
その研究成果として、
a.自然地形や社寺等、海側からの景観の核となる要素が、シーボルトの体験記録と変わらず生き続けている一方、それらが、陸側からの視点で開発された構造物で隠れ、遠距離から捉えにくくなっている。また、車両通過や利便性を優先した、本州と四国または島と島を結ぶ橋の建設は、瀬戸内景観の固有価値を形成しているとはいいがたい。
b.人々の日常生活は海域から隔離されて個々の住宅の中で完結し、屋外に表出する豊かな生活空間と行為が減少した。
c.構造物の大規模化により、かつて遠距離から近距離までの景観の連続性が曖昧化し、景観の奥行が消失したこと、を明らかにした。
本研究は、これまでの陸側からの視点による開発に対して、瀬戸内沿海景観を海からの眼差しで把握し、評価したことを特徴とする。そして、その契機となったシーボルトたち外国人の目からみた客観的な景観と風景の評価や、賞賛を得られたかっての瀬戸内沿海域の有機的な生活環境は、海との密接な関係によって培われていたことを明らかとした。これは、各地域・各環境に即した整備・開発の重要性を示すものであり、その有効性を、現地調査と過去の記録の追体験による確認や、現地の人々との価値の共有を通して、地域社会の未来のあり方と今後の瀬戸内海のあり方を提示できたことは本研究の成果だと考える。

報告書

(2件)
  • 2008 実績報告書
  • 2007 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて 2009 2008 2007 その他

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] シーボルトらがみた瀬戸内沿海域の景観が持つ固有価値の再評価に関する試行的研究2009

    • 著者名/発表者名
      齊木崇人
    • 雑誌名

      芸術工学紀要 芸術工学2008

      ページ: 5-6

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 蒼海聚景(第5回)神戸開港140年を迎えて-瀬戸内の再評価試みる2007

    • 著者名/発表者名
      斉木 崇人
    • 雑誌名

      神戸新聞 7月25日朝刊

      ページ: 14-14

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [雑誌論文] 蒼海聚景(第6回)港町のビエンナーレ-神戸とベネチア結ぶ理念2007

    • 著者名/発表者名
      斉木 崇人
    • 雑誌名

      神戸新聞 10月31日朝刊

      ページ: 15-15

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [雑誌論文] 瀬戸内文化を海からの眼差しで再評価2007

    • 著者名/発表者名
      斉木 崇人
    • 雑誌名

      かけ橋 96

      ページ: 4-5

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] シーボルトらがみた瀬戸内沿海域の景観が持つ固有価値の再評価2008

    • 著者名/発表者名
      木下伶子, 齊本崇人
    • 学会等名
      芸術工学会
    • 発表場所
      崇城大学
    • 年月日
      2008-11-29
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] シーボルトが見た瀬戸内海の「絵物語」2007

    • 著者名/発表者名
      斉木 崇人
    • 学会等名
      日本文化デザイン会議(兵庫)
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      2007-11-23
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [備考] 雑誌論文:芸術工学紀要2008は概要版。本文は次のwebページで公開中です。

    • URL

      http://kiyou.kobe-du.ac.jp/08/thesis/07-01.html

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://kiyou.kobe-du.ac.jp/07/document/04-01.html

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

URL: 

公開日: 2007-04-01   更新日: 2016-04-21  

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