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酸化チタンへの水素修飾効果の第一原理熱力学

研究課題

研究課題/領域番号 19656161
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 金属物性
研究機関京都大学

研究代表者

田中 功  京都大学, 工学研究科, 教授 (70183861)

研究分担者 松永 克志  京都大学, 工学研究科, 准教授 (20334310)
研究期間 (年度) 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
キーワード第一原理計算 / 酸化チタン / 光触媒 / 相安定性 / 点欠陥 / 格子振動
研究概要

第一原理熱力学計算により水素修飾された酸化チタン多形間の相対的安定性を議論することを目的として,第一原理に基づいてフォノン振動数の計算および熱力学関数の計算を行った.また,理論的検討と並行して,合成方法や水素含有量の異なる酸化チタン試料や比較のための標準試料を用いて系統的な熱処理実験を行い,結晶相の変化,熱重量,脱離水素の分析を行った.また,ルチルとアナターゼの光触媒機能の差の起源と考えられる伝導帯の電子構造について,水素修飾の影響という新しい観点から理論的に検討した.
具体的には,様々な水素修飾酸化チタン多形や関連化合物について第一原理計算に基づいたフォノン計算により比熱の温度依存性を求め,それを積分することにより自由エネルギーを算出した.有限温度下での水素の配置・分布を精確に求めるため,振動のエネルギー・エントロピーを含めて考察した.また,水素修飾の光触媒機能への影響を調べるため,バンドギャップ近傍の一電子軌道のエネルギーや化学結合状態の変化を詳細に調べた.検証実験としては,合成方法や水素含有量の異なる酸化チタン試料や比較のための標準試料について,熱処理に伴う結晶相の変化,熱重量と脱離水素量を分析した.含水素量と,アナターゼールチル転移温度の関係,転移点と熱重量変化,脱離水素量との関係などを調べた.これらの結果,酸化チタン及び関連化合物の安定性やその中での水素の配置及び化学結合状態が定量化された.

報告書

(1件)
  • 2007 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] First principles calculations for modern ceramic science and engineering2008

    • 著者名/発表者名
      Isao Tanaka and Fumiyasu Oba
    • 雑誌名

      Journal of Physics Condensed Matter 20

      ページ: 64215-64215

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 第一原理熱力学に基づいた機能元素の材料設計2008

    • 著者名/発表者名
      田中 功
    • 学会等名
      日本金属学会
    • 発表場所
      東京都
    • 年月日
      2008-03-01
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2007-04-01   更新日: 2016-04-21  

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