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直流高電圧印加による超臨界流体の流動特性の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19656205
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 化工物性・移動操作・単位操作
研究機関九州大学

研究代表者

岩井 芳夫  九州大学, 工学研究院, 准教授 (80176528)

研究分担者 下山 裕介  九州大学, 工学研究院, 助教 (30403984)
研究期間 (年度) 2007 – 2008
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2008年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2007年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード超臨界二酸化炭素 / 直流高圧電場 / 流動 / エントレーナ / エタノール
研究概要

超臨界二酸化炭素+エタノール系の電流-電圧特性を系統的に測定した。測定には縦4mm、横4mmの銅製電極を用い、電極間を2mmで測定した。温度308、318K、圧力8.0〜20MPa、エタノールの濃度を0〜2.63mol/Lに変え、直流電圧を0〜5000V印加して電流値を測定した。その結果、一定の印加電圧では温度が高いほど、圧力が低いほど、またエタノール濃度が高いほど電流値が高くなることがわかった。これにより、電流のキャリアはエタノール分子であり、二酸化炭素分子は電流を妨げるように働くと推察された。すなわち、温度が高く、圧力が低くなると電流を妨げる二酸化炭素の密度が減少して電流値が上がり、エタノールの濃度が増加すると電流のキャリアであるエタノール分子の密度が増加して電流値が上がると推察された。
電極間に麻糸をたらし、超臨界二酸化炭素+エタノール系308K、8.0MPaにおいて5000Vの直流電圧を印加したところ、麻糸は正極のほうに傾いた。超臨界二酸化炭素のみのときは同様の実験をしても麻糸は動かなかったことより、超臨界二酸化炭素+エタノール系に直流電圧を印加すると流動が発生することが確認できた。
ナフタレンをエタノールに溶解させた試料を容器の底に入れ、超臨界二酸化炭素で加圧して308K、8MPaにした。また、容器の底にはあらかじめ電極を挿入した。そして、容器上部のナフタレン濃度を紫外分光器で測定した.電圧を印加しない場合は30分経過しても容器の上部にはナフタレンは検出されなかった。次に、同じ実験条件で徐々に直流電圧を印加したところ、1000V印加した20分後から容器の上部にナフタレンが検出されるようになった。これにより、超臨界二酸化炭素+エタノール系に直流電圧を印加すると系内が撹絆されることが確認された。

報告書

(2件)
  • 2008 実績報告書
  • 2007 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] Flow Characteristic of Liquid and Supercritical Fluid under Direct Current Electric Field2008

    • 著者名/発表者名
      Yoichi SASAKI, et al.
    • 学会等名
      The 21th Symp. on Chem. Engineering, Kyushu (Japan)-Daejeon/Chungnam (Korea)
    • 発表場所
      佐賀大学
    • 年月日
      2008-12-06
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] 直流高圧電場下における液体及び超臨界流体の流動特性2008

    • 著者名/発表者名
      佐々木洋一ら
    • 学会等名
      化学工学会第40回秋季大会
    • 発表場所
      東北大学
    • 年月日
      2008-09-24
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] 直流電場下における極性溶媒の流動機構に関する研究2008

    • 著者名/発表者名
      佐々木洋一ら
    • 学会等名
      第45回化学関連支部合同九州大会
    • 発表場所
      北九州国際会議場
    • 年月日
      2008-07-05
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書

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公開日: 2007-04-01   更新日: 2016-04-21  

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