研究課題
萌芽研究
線虫の細胞周期チェックポイント制御に関わるATL1(ヒトATRの相同的遺伝子)が、ミトコンドリアのDNA複製の制御に深く関わることを、突然変異系統ならびにそのRNAiによる発現抑制個体を用いて、今回、世界に先駆けて明らかにすることが出来た。さらに、この原因がDNA複製の基質やその合成に深く関わるribonucleotide riductaseの発現調節などに関わるものでないことも明らかにした。この研究成果は、Genetics. 2008 180(1):681-6. に発表するに至った。また、ミトコンドリア損傷の分子影響と放射線照射時の影響、強磁場暴露の影響とそれぞれDNAマイクロアレイを用いて、全ゲノムの網羅的な遺伝子発現を解析することで、比較解析を行った。さらに、ヒト培養細胞を用いた研究を行い、上記の核のチェックポイント制御に関わる遺伝子がミトコンドリアの維持にも同様に関与するのかについて調べた結果、ヒトATR遺伝子が人為的な破壊細胞では、ミトコンドリアDNAのコピー数の低下は認められなかったが、転写やタンパク質間の新規相互作用を含め、核とミトコンドリアの両方に関して、ある種の連携が共通にみられることが明らかになった。
すべて 2008 2007
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (4件)
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Experimental Cell Research(Highlight in this issue) 314